あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

完結した 居眠り磐音シリーズ

2016-01-05 12:37:55 | 日記
読み続けてきた 佐伯泰英作「居眠り磐音江戸双紙」が、51巻で完結しました。
第一巻は15年前に発刊されたそうですから、長いつき合いとなりました。

藩内の権力争いに巻き込まれ、志を共にした親友(婚約者の兄)を斬らざるを得なかった磐音。
その痛みを抱えながら藩を離れ、身を売ることになり去っていった婚約者の後を追います。
第1巻から波乱の展開で、この物語の世界に引き込まれてしまったことを思い出します。

過酷な運命と戦いを乗り越えながら、磐音は剣客としての真摯な生き方を貫いていきます。
悲しい別れ(剣の師匠でもあった、義理の父の死)もありましたが、その無念を見事晴らすような形で結末を迎えます。

また穏やかな人柄と果敢な行動力から、磐音の周りには確かな信頼で結ばれた厚い人間関係が築かれていきます。
藩の要職にある実の父を助け、藩を離れても磐音に信頼をよせる主君のために、今回は三度目となる藩の騒動を収める活躍もします。

かけがえのない二人の父を見送る場面もありました。
磐音の後継ぎとなる息子が、武者修行に旅立つ場面もありました。
かっての婚約者が、藩内での暮らしが許され、紅花栽培に打ち込み成功する場面もありました。
浪人時代に関わりのあった子どもが一人前のうなぎ職人となり、心をよせる相手と所帯を持つ波面もありました。

磐音の周りの登場人物たちも、年を重ね、成長し、それぞれの持ち場で努力し、活躍の場を見出していることに安心しながら、読み終
えることができました。

同時に、主人公:磐音のたどってきた人生を 再度読み直すことで 振り返りたい気持ちになりました。

15年間もの長きに渡って 楽しい物語の世界に誘ってくれた 作者の佐伯先生に心から感謝したいと思います。

ありがとうございました!
コメント
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