「舟越桂 夏の邸宅」展へ行ってきました。
舟越桂さんも西村画廊なんだよなあと、町田久美SNOWDAYSに行っててふとそんなことを思いました。
書こう書こうと思いつつ、後回しになってしまってました。行ってきたのは7/21のこと。
やはり原美術館とここ庭園美術館は趣きがあってよいですね。
建築にはそんな詳しくないわたしでも素直にいいなあと思いますから。
で、内装もすごくよくって、ここで舟越桂さんの彫刻を展示したら、さぞ絵になるだろうと思ってました。
ほんと思い描いてたとおりでした。
ここまで作品と既存の建物が調和した展示ってとても稀だと思いました。
奈良美智+graf「AtoZ」、村田朋泰展ー夢がしゃがんでいるーなど、ホワイトキューブと対極にあるような会場を作り出す展示はありました。
しかし、庭園美術館も舟越桂さんの作品たちもそのままです。それでここまで響き合うのって素晴らしい!
しかも、ひとつの部屋に一体という贅沢な展示が何点かあって、これは部屋の間口が狭いのでほぼ1人orカップルで2人仲良く見る感じでかなり満足です。
作品と向かい会えます。これはすごく貴重な機会ですね。
スフィンクスのシリーズは並べてみるとそれぞれに個性があってよかったです。
それ自体が異質なので、個々にあまり差異がないのかと思ってたら大間違いです。
雲の上の影
まだ、人間ですよね。
樹の皮を左腕のところにあしらえてるのがアクセントになっています。
首に代表される現実の人間とは違うバランスで違和感がないのってすごい。
見晴し台のスフィンクス
これ、今年制作された作品です。
頭に子供が入ってて腕を上げてしまっています。
こういうのもアリなんだと思って、意外な感じでした。
あと、ピノキオがよかったなあ。
↑これはパステルで描いたのですが、ちゃんと木で作られた舟越桂版のピノキオがそこに居ました。
タイトルがまたよし。
「立ったまま寝ないの!ピノッキオ!!」
顔のほお紅がまるで子供が色鉛筆でらくがきしたかのよう。
こんなにちいさくてか弱い感じだったんだ、ピノキオ。だきしめてあげたい衝動にかられるひと多いかと思います。
ほんとに気持ちのいい空間でした。
他の会場に巡回っての、あり得ないですね。
9/23まで。
<関連記事>
舟越桂「New Sculpture」(西村画廊)
舟越さんにそっくりで笑ってしまいました。
私はバスルームにあった言葉をつかむ手の
女性像に惹かれました。
日曜日に行く予定でしたが、あの暑さでやめました・・。
スフィンクスシリーズは、あまり好きではないのですが
初期の代表作の展示もあるようなので楽しみです。
25日~20時まで時間延長のようなので
その頃、行ってみます。
以前西村画廊の展覧会で彫刻に入れる前のものが展示されてて、画廊の方にいろいろお話伺って・・・
今、ふと思い出しただけなのであやふやでごめんなさい。
また後日ちゃんと書き込みいたしますね。
舟越さんてこんな顔してるんですか~。
一部屋に一体という展示は贅沢でしたね。
部屋の雰囲気と調度品とぴったり。
こういう会場と作品の幸せな関係っていいものです。
>satoyamaさん
日曜はほんとに暑かったですね。
初期の作品は初めてみたのですがよかったです。
とにかくあの建物の雰囲気とぴったりなので満足度が高いです。夜はかなりよさげですね~。
>みぃばあさん
ご本人なんでしょうかね。
西村画廊の展示にも行ってるのですが、スフィンクスの印象が強くて、この小さいのは記憶に残ってないんでですよね。
何かすごくこれだけ吹っ切れてるのが意外でした。
『art lover』という番組、今回は舟越さんの展覧会が紹介されてます。
今日の分、起きぬけで内容はまだよくみてないのですが来週は後編が放送のようです。
よろしかったらどうぞ。。。
この番組、時間は短いですが作家自身の話が聞けて
けっこう好きです。
ちょっと来週チェックしてみようと思います。
5分見ると、10分だといいなあと思いますよね、きっと。
こういう美術関連の番組ってNHKばかりな気がしてたのでちょっとうれしいです。
民放にも頑張っていただきたいですね。
やっと行って来ました。
そしてその良さ理解してきました。
これは贅沢な展覧会です。
わたしも土曜日に2回目を見てきて改めて、いいなあと。
昼でも十分よかったですが、夜にあの空間で見ると魅力が更に膨らみます。なんか、空気がしんとするからでしょうか。
>これは贅沢な展覧会です。
同感です。
やはり、直接足を運んで実際に見るのって大事ですよね~。自分の目で見て感じたことこそ真実ってことで。