あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

舟越桂「New Sculpture」(西村画廊)

2006-11-20 07:55:09 | アート系
この人の個展に行くのは初めてです。

舟越桂「New Sculpture」に行ってきました。会場は西村画廊。

土曜日に眠いながらも行かねば!と思い、日本橋へ。

わたしとしては、彫刻はノルかソルか。

ダメと思ったら徹底的に合わないし、ハマるとずっと見てられる。

さて、今回はというと、ハマりました。

あの目のまなざしにやられました。

おそらくこの瞳の部分は木ではなくって、別パーツだと思うのですが、これで命が入ってるのです。

もちろん、くちびるやほほの辺りの色合いや造形も表情を作り出している大きな要素ですが、やはり目がポイントな気がするのです。

女性は優しく、男性はどうしたらいいのか分からないような表情で。

そして、スフィンクスは人成らざるものとして。

これは「遠い手のスフィンクス」。パンフ(800円、受付には販売)の表紙です。



こんな表情でそこに居られたら、じっくりと対峙したくなるってもんです。

スフィンクスはもう一体、「森に浮くスフィンクス」がすごかったのです。

床から延びる4本の太い枝がボディに突き刺さって浮いている。

人の体に見えるものの、太ももから先はなく、黒いストッキングが短く切れている。

乳房をもちながら、股間には男性器も持つ。

首は長く、耳はうさぎのように長く横に垂れている。頭部の形状は異様な抉れ方をしつつも調和がとれている。

こう書くと、ものすごくおかしな作品。

ところが目に前に形として、そこに存在すると唯一無比な輝きを放ってる。

どうしたらこんなものを生み出すことが出来るのでしょう。

美しいものは全てその存在を許されるのですね。

さて、彫刻だけではなく、そのもとになるデッサンも併せて展示されていました。

こちらも独特の雰囲気があって好きですね。

舟越さんの作品の素晴らしさは何なのでしょう。

こうやって言葉にしてはみたものの、うまく言い表せていないし、何よりその本質まで辿りつけないような気もします。

また、個展があればそのあたり引き続き、答えが出したいなと思うところです。

さて、会場の入口にはいろんなチラシがあったのですが、ピンクでひときわ目立つのを発見しました。



あ、町田久美さんの「郵便配達夫」だ!!
(関連記事:町田久美(西村画廊)

「日本画ってなぁに?-見て・知って・ナットク」なる展示が高崎市タワー美術館で行われるとのこと。11/25から。

日本×画展(にほんガテン!)(横浜美術館)や、「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館)と日本画をテーマにした展示が続いてたのですが、また「日本画」くくりの展示があるとは思いませんでした。

高崎はちょっと遠いのですが、これは見てみたいですね。

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