あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

カルティエ現代美術財団コレクション展(東京都現代美術館)

2006-05-15 08:21:46 | アート系
カルティエ現代美術財団コレクション展(東京都現代美術館)に行ってきました。

カルティエってこんな活動してたんですね。知りませんでした。

やはり、こういったところがコレクションを収集して、いろんなところで展示する。すごく意義のある活動です。

さて、それにしても多岐に渡ったコレクションでした。

作家の国籍も作風もバラバラでよくもまあ、ここまでのものを所有してるなと驚くばかり。

今回、実は意外なものがツボにはまりました。

てっきり、立体とか写真が気に入ると思ってたのですが、自分としては映像がよかったのです。

ひとつ目は、ウェイリアム・ケントリッジという人のアニメーション「ステレオ・スコープ」という作品。

そのタイトルのとおり、左右に画面が分かれてて、同じ絵だったものがどんどん違うものになってくもの。

ああ、こういうのは説明がむつかしい。

基本はモノクロチックな絵画をアニメにしたような作風。そこに青い線が色々な意味合いを持って描かれてるのです。

やたらと電線や発電所みたいな機械的なところのものとそれを繋ぐ電線みたいな。

それでいて、この青いのは時としてポケットから溢れる水のようにもなる。

上手に内容を説明出来ないってことは、この作品は映像で作成されたことに意義があるってことで、もうそれでこちらは降参してしまうしかありません。

なんとも、独特なタッチで複雑な内容を感じさせる作品でした。

さて、もう一点、すごく心惹かれたのは川内倫子の「キュイキュイ」というスライド。

まあ、スライドなので映像というか、写真なんですが。

それにしても一枚一枚がフェードインフェードアウトで出てくる見せ方であるだけでだいぶ、印象は違うと思うのです。

バックにたゆたうBGMもいい。存在を主張せずに、でも耳に残るループがいいのです。

何気ない家族の日々の生活。その中で家族が病んで死んで、また新しい家族が増えるというもの。

すいか、彼岸花、葬式、食卓、家族。次々と写し出される、何気ないいつもの生活のリズム。でも、ひとつひとつが大切に思えて愛しい。

日本、家族、田舎、つながり。そういったものを特別なことでなくすんなりと感じさせてくれるのです。

たぶん、一枚一枚の写真としては、成立しない。

でも、この200枚以上のスライドで連続して見て初めて、作品として成立しています。

目を閉じるとあのBGMと印象に残ったカットが繰り返し頭の中を廻るのです。

ああ、いいものが見られました。

とわたしとして気に入ったところを取りあげるとこんな感じです。

なかなかバラエティに富んだ内容なので、どこかしらツボにハマる作品に出会えると思いますよ。



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2 コメント

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Unknown (はろるど)
2006-06-14 21:00:44
あおひーさん、こんばんは。

コメントとTBをありがとうございました。



>作家の国籍も作風もバラバラでよくもまあ、ここまでのものを所有してるな



本当に多種多様でしたよね。

シリアスな映像作品から、見てビックリのオブジェまで、

まさに何でもありでした。



>どこかしらツボにハマる作品に出会えると思いますよ。



同感です。何人かでワイワイ見るのも愉しそうな展覧会でした。
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Unknown (あおひー)
2006-06-14 23:11:50
いえいえ、こちらこそTB&コメントありがとうございます。

わたし、かなり節操のないほうなのですが、あの展示については幅広すぎ!!さすがに、気に入ったものは一部分ですね。あの展示で2/3が大好きとか言ってるひとがいたら逆にそのひとの感性を疑ってしまいますね。
返信する

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