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先日、京都に行ってきた二日目の朝から相国寺承天閣美術館に行ってきました。
若冲水墨画の世界。(すでに会期終了)
鹿苑寺大書院障壁画 特別展示 全面修理完成記念 五十面一挙に大公開!
いいですよね、この文句!
五十面の内訳は以下のとおり。
葡萄小禽図襖絵 | 襖 4面 | |
松鶴図襖絵 | 襖 8面 | |
芭蕉叭々鳥図襖絵 | 襖 8面 | |
菊鶴図襖絵 | 襖 4面 | |
秋海棠図襖絵 | 襖 6面 | |
竹図襖絵 | 襖 4面 | |
双鶏図貼付 | 1面 | |
月夜芭蕉図床貼付 | 襖 4面 | |
葡萄小禽図貼付 | 襖 11面 |
このリストだけでわくわくしませんか?
これ以外にも若冲の軸や屏風はありましたが、今回はこの鹿苑寺大書院障壁画のみで書いてみたいと思います。
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葡萄小禽図貼付
こちらは以前からガラス越しの常設展示。前にも見てるけどもついつい見入ってしまいます。
床の間の左右、正面と3面囲まれた空間は間近で見たいもの。この畳に上がって見てみたくなります。
この葡萄の蔦のラインが明らかにおかしい。自然のものを描いたのではなく画面の構成を考えて描かれているのは間違いありません。
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月夜芭蕉図床貼付
こちらもガラスに囲まれた常設展示。
このモノトーンの芭蕉のうっそうとした感じがなんとも不思議な気持ちにさせてくれます。
なんか妙な夜の湿度のある感じが出ています。
月が芭蕉の葉に隠れるバランスがなんともいい按配。
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竹図襖絵
やはりいつ見てもこの竹にはやられたって思ってしまいます。
節の丸い描写、竹なのに曲がってる。しかも、節を境にカーブが変わる。
点描で逆三角に描かれた竹の葉。
このデザインにも通じるセンス、一流の絵師の仕事です。素晴らしいなあ。
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松鶴図襖絵
鶴2態。4枚あるといろいろとできますね。
卵のような面白い鶴とはまた違います。こちらは実際の生き物の生っぽさがあります。
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菊鶴図襖絵
この菊のバランスが妙!
地面からぼこっと出てきたファロス岩。
その先に不釣合いな細い枝からでっかい大輪の聞くの花。
正面から見た鶏の顔も花のよう。
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葡萄小禽図襖絵
貼付よりもこちらのほうが近い距離で見られてよかったです。
ループとねじれを多様した蔓の描写は笑っちゃうくらい。
でも、絵としてものすごくよくできてる。やっぱり上手いなあ。
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さて、こちらが当時の鹿苑寺大書院障壁画の並び。
この絵葉書の10枚組セットに一緒に入ってた解説の載ってました。
ああ、出来ればこの大書院をこの構成で再現した空間で見てみたいものです。
会期は既に終了しております。
でも、また行きたいです、相国寺承天閣美術館。
これもBSの番組でやってました。
大野君がモノクロなのにたくさんの色を感じる
って言ってた。
ほんとにそんな感じですね。
いつか京都いってみよう。
なるほどー、それはなんか納得です。
これで必要十分な表現なのでほんとそんな感想がぴったり。
実際にこれらの障壁画が金閣寺にあったという事実に興奮しますね。あの金色の寺の中で見られたらどう見えるのでしょう。いつか、そんな無茶が実現したらなあと妄想しちゃいます。