川村記念美術館コレクション

5/5のこどもの日に川村記念美術館へ行ってきました。

駅からバスで10分以上かかるとのことだたので、てっきり空いてるのかと思ってたら大間違い。

やはり、あのあたり車文化なんでしょうね。

駐車場はいっぱい。

あの庭園を見るとひとがたくさん訪れるのも納得です。

さて、実は今回初めての川村記念美術館だったのです。

なんだか庭園を前にした建物はとんがり屋根のせいもあってちょっぴりお城みたい。

なんだか期待させてくれます。

「マティスとボナール」を見るつもりで行ったものの、初めて見る常設のコレクションに惹かれてしまいました。

いや～、いろいろとお持ちでびっくりしました。



「アンナ・ド・ノアイユの肖像」藤田嗣治

なんだかそこはかとない寂しさが出てる作品でした。

きっと、この多めにとった白い余白がそう感じさせてくれるような気がしました。

なんとなく、永野護のファイブスター物語に登場するキャラの複雑な表情が頭をよぎりました。
（分からないひと、ご免！）



「冒険の衣服」ルネ・マグリット

大好きなマグリットの作品も2点あったのがうれしかったなあ。

なんかこのシチュエーションを見てるだけでいろいろと思い浮かべるのが楽しいのです。

タイトルの冒険って？何でまた亀が？しかも、飛行船みたいなフォルム。

真実はきっと、マグリット自身しか知らないんでしょうね。



「桜可里」上村松園

山種美術館の桜さくらサクラ・2008でも一度見てるのだけどもやはり魅入ってします。

この生え際の美しさ、誰か伝承してないんでしょうかね。みててぞくっとする美しさがあるんですよね。

あと着物の絵柄の描き込みはすごく丁寧。この図案も本人が考えて編み出した絵柄なんでしょうか、気になるところです。

他にも尾形光琳の屏風などいいなと思う作品が目白押し。

ところが中にはうーんと首をかしげてしまうものも。

マーク・ロスコの部屋はちょっと厳しいです。同様にバーネット・ニューマンも。

あの類いの作品が1、2点ならぜんぜん文句ないんですけどね。

専用の部屋にというのがどうにもひっかかりました。

とはいえ、あれだけ広範な作品を網羅してるのだから一見の価値はあるなあと思いました。