英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠ジョン・エヴァレット・ミレイ展、なんとか最終日に行ってきました。
時間は夕方4時半。
まあ、そんなに混んでないだろうなと思っていたら大間違いでしたよ。
なんと列が出来てて、60分待ちなんて看板が出てる。
うわー。
これはちょっと遅らせたほうがいいかなあと思い、1時間後の5時半に再び来てみました。
でも、ダメ。看板に書かれた待ち時間は50分。
閉館は夜7時。ほんとに50分並んだとして6時20分。40分ではぎりぎりってところか。
ってことで大人しく並ぶことに。
そしたら、ラッキーでした。
なんとチケットを持ってるひとは先に入れてくれるような導線になってて、ちょうど招待券を持ってたのです。
ということで20分も待たずに入場出来ました。
しかし、ここからが本番です。すんごい混雑。
最初のあたりはもうスルーして目的のオフィーリアへ。
やはり、ここはメインだけあってすごいひとだかりです。
でも、大きな作品でよかった~。
フェルメールのミルクメードみたいな小さい絵だったらちょっと無理。
ハムレットに登場するという(すみません、ちゃんと読んだことはないのです)悲劇のヒロイン、オフィーリア。
見た瞬間にはっと息をのみますね。オフィーリアは口を開けてるというのに。
つかもうとした手も鼻のようで哀れです。
彼女を彩る花々は色鮮やかなのだけれども、花言葉が隠されているとのこと。
こんか解説がリストにわざわざ書かれてるのは珍しいですね。
オフィーリアにはたくさんの女性たちの厚い眼差しが集中していました。
ミレイをすぎてくとだんだんと会場がクールダウンされてくるなあという感じ、
あとは気になったのはこんなところ。
「しゃべってくれ!」
ベッドのすぐ向こうに無くなったはずの恋人の姿。
よく考えるとシチュエーションは怖いけど美しいんですよね。
「二度目の説教」
ミレイが描く娘の肖像。赤いケープが鮮やか。
境界での説教ってことなのかな?たいくつして寝ちゃってる姿が見てて安らぎますね。
「霧に濡れたハリエニシダ」
スコットランドの森を描い風景画。
緑のハリエニシダの輪郭の光る様がキレイ。
ミレイは作品によって線を描き分けるのですが、どちらもよいですね。
特に少女を描いた作品はその両方の良さがうまく出ているように思いました。
オフィーリアに会えてよかった。
ギリギリの最終日に行った甲斐があったってもんですね。
暇を見て 読んでみたいな ハムレット
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