行かなくちゃと思いつつも先送りになってた「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」へ。といっても行って来たのは代休を取得した木曜日のこと。
なんとなく、予告の看板とか見てよさげだなあと思ってたら、大正解!
すばらしい内容でした。
タイトルの「静かなる」ってフレーズがものすごくしっくりときます。
平日ということもあり、ゆったりとしたペースで作品と向き合えました。
既に見られてきたみなさん詳細に書かれてると思うので自分としてポイントになった箇所だけ。
白い扉、もしくは開いた扉
室内の光の具合をよくとらえてるんだろうなあと思って、じっとみてました。
あれ?違う。
一見、写実的に見えるが何かおかしいのです。
発見して、ちいさくつぶやいちゃった。「あっ、歪んでる」
中央のドアと右のドア両方の上のラインが直線ではないのです。一部だけ微妙に歪んでる。
まるで人格をもってるかのように。
これにはぞっとしました。
と同時に先に見た↓の絵を思い出しました。
3人の若い女性
3人が同じ構図に収まっていますが、3人が3人ともそれぞれに別の方を見てて誰ともつながっていない。
無機物の扉に事実とは異なる描写を、逆に人物からはいびつな感じを受けるように描くのは確信犯なんでしょうね~。
なんか、最後にこの2枚がつながってしまって他の作品の印象がぼやけるくらい鮮烈な印象が残りました。
とにかく、これは必見な内容です。
あのどちらかというと地味な色味なのですが、見てて気持ちがいいのですよね。
12/7まで。これは絶対に行ったほうがいいです!