4月に末広町近くの旧錬成中学校で開催された101 Tokyo Contemporary Art Fair。
その時に気になってて必ず見ようと思ってた大畑伸太郎さんの作品。
学芸大学のYUKARI ART CONTEMPORARYで個展が開催されていたので行ってきました。
平日の夜で誰もいない空間を独り占めできました。
↓DMのこれ、分かるでしょうか?
背景は絵になってて手前の自転車に乗る少女とサル(?)は立体になってるのです。冒頭のドアの向こうに見えてるのがこれなのです。
桜の中を自転車で駆け抜けく姿が見てて心地よい。少女の髪のたなびく感じ、おサルのふかすタバコの煙の流れてく感はシンプルで無駄がなく的確な表現。
大半は平面の絵なのですが、たまに出てくる立体がすごく印象に残ります。
こういう筆のタッチってややもすると、印象派になってしまう。でも、それがちゃんと違う雰囲気に仕上がってる感じがするのです。
あと、捉えてる光景がどこか心に沁みるんですよね。痛みとかじゃあないんですけど、どこか気持ちの琴線を震わせてくれるみたいな。
さて、このYUKARI ART CONTEMPORARYには展示スペースが2つに分かれてるのですが、今回は奥のスペースが素晴らしかったです。
すごく暗くて、目を凝らすとひとが!
ってこれも立体なのです。
でも、先ほどの桜の自転車のようにシンプルにされているのではなく、そのフォルムについてはかなり実際のひとに近い感じ。
そこに居るっていう感じが灯りの加減とポーズがばっちりでまんまとハメられました。
ほんと、やられたって感じ。
緑のあじさいをバックに、緑色の少女がブランコでケータイを見てる。
前述したようにフォルムはかなりひとっぽいのですが、表面はいつものトーン。しかも、目もお約束で点でぽつんと描かれてる。
対象の落とし込むバランスを変えているのが秀逸だなあと思いました。
10/25まで
水~金11-19時、土20時まで(最終日は17時まで)
休廊日:日、月、火