あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

天才絵師 河鍋暁斎(成田山霊光館)

2008-02-03 16:14:03 | アート系
成田山書道美術館を出て、もうひとつの展示「天才絵師 河鍋暁斎」を開催している霊光館に向かいます。

日曜の今日でもよかったのですが節分で混むだろうという予測もあって土曜日にしたのです。

まさか、今日こんなに雪が降るとは。ほんと昨日でよかったなと胸をなで下ろしています。

さて、書道博物館でもらった地図をたよりに行くがどうも違います。引き返して看板の地図を見るとどうも逆だったよう。

気を取り直して、石段を上っていきます。

するとこんなでっかい塔が!

成田山大塔というそうです。にしてもでっかいなあという印象でした。

さてこの脇をすり抜けて、やっとこさ霊光館にたどり着きました。


正直、ここに暁斎の作品があるの?って感じでした。

ところが、やっぱりすごかったです。

狭い空間に超絶な暁斎の作品ばかり。(一部、娘の暁翠の作品もありましたが)


風神雷神図

縦構図の風神雷神は初めてみました。線の生きてる感じがたまりません。

ポーズも力強し!


大森彦七鬼女と争うの図

今回のチラシのビジュアルです。

これでっかいんですよ。成田山に奉納された絵馬なのです。

というわけで木に描かれてるのです。紙に描くのあればかすれてしまうだろう線が木ということであえて濃く描かれているように思います。

この衣の線が渦を描くようでいいんですよね。顔とか傷んでる箇所もありましたが、見栄えのいい作品です。


霊山群仙図
これは暁斎と暁翠の共作だそう。

描かれている山というか岩が板を貼付けたかのよう。独特のうねりになって画面全体に広がっています。

先日、三井記念美術館で見た暁斎の観音像に通じていました。


鯉魚遊泳図

ポーズ集かってくらいに鯉が表情豊かに描かれています。

特に気になったのは一匹だけ正面向いてる鯉。すんごい顔しています。

メインの鯉は濃淡つけてものすごく丁寧に描かれているのに、中央にいるエビはそっけなく描かれています。

モノトーンの美しさに見入ってしまいました。


柿に烏図

柿のオレンジ色が鮮やかですが、それ以外は墨です。

暁斎の烏、描き慣れているなあという感じでした。鳥の持ってる人を受け入れないぞって感じが出ていました。


横たわる美人と猫図

なんかこの女性の顔が他の作品とはあえて違うイメージで描かれてるのが気になりました。

色気のあるポーズなんですが、わりにアッサリしてるというか。


暁斎下絵

この中のお釈迦さまが以前、太田記念美術館で見た作品の下絵っぽいのですが違うかな?


風流蛙大合戦之図

錦絵のどぎつい色彩。

がまの枝をもった蛙の兵隊がたーくさん並んでて壮観です。

解説によれば、ヒキガエル(茶)VSアマガエル(青)とのこと。

かなりリアルな蛙だけど笑えますねえ~。

暁斎にケロロ軍曹を見せてあげたい(笑)


いやあ~、堪能しました。

成田山での暁斎づくしに大満足です。

こちらも書道美術館の「酔うて候~河鍋暁斎と幕末明治の書画会」と同じく2/11までです。(2/4は休館)
コメント (8)
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