短編小説
片眼をあげた男 作 国風僧 遊世
国田 義正は修行とボランティアで公園の清掃をしていた。人のために奉仕としてやっていた。ある日、義正に話しかけた片目の男がいた。
片目の男 君は立派だね。無料で働いているか。偉い。俺の願いを聞いてくれ。片目をくれ。
義正 一つあるではないか。それで十分だろう。
片目の男 いや、皆と同じに二つ欲しいのだ。君は、奉仕活動して不自由していない生活でないか。目をくれ。
義正 わかった、よくかんがえよう。
義正は考えて言った。あっ。大丈夫?
義正 わかった。俺の片目をあげよう。
義正は片目をえぐり それを片目の男に渡した。それをもらった片目をどうしたことが、足で踏みつけて粉々にしてしまったのだ。
義正 な、な、なんてことをするのだ、君は、人間か。こら。
片目の男は逃げてしまった。ひどいものだ、無常だ。言葉に表せない出来事だ。義正はのち、修行をやめてしまった。
参考、
舎利弗と片目の男
修行中の舎利弗がバラモンの男に騙されてしまった。そして、修行をやめてしまった。今までの修行は0になってしまった。どんなことがあっても修行をやめない譬えにもなる。