平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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小説     青年の登竜門    少年A

2013年09月07日 | Weblog
小説   青年の登竜門
                    中道 進

    8話    少年A
           7 いじめ
 日本は世界的にも先進的な国である。科学、医学、経済、道徳的にも世界的にトップクラスの位置にいるのは議論がないだろう。故に、未成年者の死刑を他国では廃止している国は少なくないのに、日本はどうなのだろう。道徳的にも世界的な国を目指してもらいたい故に、未成年の死刑廃止を提案したい。話は本題に入って、前号の続きである。少年Aは、15歳になり、少年再生施設を卒業し車の整備自動車の会社に勤めることになった。しかし、そこの会社を辞めたのだった。そして、街で声かけられた建設現場に就職したのだった。給料日に、駅前のパチンコ店で施設の同級生のBとあった。Bの話では、卒業後印刷所に就職したが、施設育ちと差別されこき使われていて、何かあると怒鳴るという。   
 施設育ちは、一般とちがい、不良少年を、再生させようと税金で建てられた寮で育てられる。当然に、勉強も一歩遅いなどで世間に就職するといじめられる。


        8 甘い誘い
 B少年は、仕事が厳しく、給料が安い、今もお金がないので、大金が入る仕事をしたいという。その仕事というと、大きな家を見つけた。とてもお金持ちの家なんだ。宝石など盗んで売り飛ばしたら大金が得られる。一緒にやらないかとA少年を誘った。A少年は、捕まったら刑務所だから断ったのだった。
 1週間後日曜日に食堂のテレビで、強盗事件が発生し家族夫妻、娘3歳の子ともに3人が殺された。犯人は逃亡したが捕まり逮捕された。犯人は15歳の少年である。とニュースが流れた。
 少年Aは驚いた。しかし、殺人事件に発展ししかも3人だ。これは重罪だ。やばいとニュースを釘付けになった。
 少年Aは、建設の仕事はは建設具などの整理やかたずけである。釘や、重たいものもある。親方は酒が好きであった。仕事のときは穏やかであったが、仕事が終わったおと酒を飲むと荒れる。怒鳴って酒の買い物にやらされ、建設現場での仕事のしかたを説教する。給料もピンはねされたのであった。建設現場は、各親方が、建設会社と契約し働いている。故に、給料や労働問題は親方が決める。親方の考えしだいである。少年Aは、いつかはここをやめて条件がよい所へと考えていたのは当然である。   
                                 次回へ。