カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

帰路は奈良県道53号高野天川線

2012年07月21日 | ☆ ふるさと・大和
昼食の後、元来た道を高野山方面へ帰るものとばかり思っていましたが、野迫川村の中を通って、大塔だか坂本だかへ出るとのことです。
かなり前高校の同窓会の翌日数人のグループで、この村の要職にあった人の案内で、来たのがそのルートだった記憶があるので、県道から国道に出る場所まではそう心配もしていませんでした。


快適に走れるこんな道路が続けば、私も運転できるのですが、まぁこんな所はここだけでお終いです。

何処をどのように走っているのか分かりませんが、路肩に「高野天川線」といった小さな標識が時々見えます。
天川までの道路だと、先日の台風12号の長雨のための、深層崩壊の山の麓も走るのではないかと心配になりました。



とにかく景色の美しい所だけはカメラの残して、不安の解消をしながらのドライブでした。
木立が過ぎるとこんなダムが見えてきました。
まさかせき止湖ではなかろうと、要らない心配ばかりしている私です。
どうやら猿谷ダムの所まで来ているようでした。

     
いつの間にか天川村に入っていました。
天の川に沿って、バンガローが並んで、平和な感じの村の状態にほっとしました。
夏休みには、多くの人で賑わうことでしょう。
川を見下ろしますと鮎釣の人が沢山川の中に入って、竿を操っています。
道路端には他府県の車が停車していますので、釣り人の車なのだろうと思いながら、この辺りはのんびりしているものだと思いました。



    
そんな平和な感じの川を見ながら、進んでいきますと、台風の長雨の時の、深層崩壊の工事現場のしたの道路に差し掛かって、胸が痛みました。
この山の上から崩れてきた土砂や、木が川を堰きとめて、大変な被害を出した現場に近い場所でした。
私の従兄の長男の家も流されて何一つ出すこともできず着の身着のまま、命だけ助かったことを後で聞きました。
まだ行方の分からない人もいるとのことです。

復興の工事は進んでいますが、雨のたびに当時の恐ろしさに慄きながら、仮設住宅で暮している人もいます。
平常な暮らしが1日も早く戻りますようにと願いながら、標識に従って徐行しながら五條方面へ走りました。
コメント (4)
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