JR環状線の弁天町駅で降りると、そこがもう交通科学博物館である。
ここにこの施設が開設されてから52年の年月を経た今年、閉館まであと40日を残すこの日も、鉄道ファンや、学校、幼稚園の子供たちで賑わっていた。
閉館を記念して、館内は鉄道に関するイベントが盛りだくさんである。
汽車、電車の列車は、人生の夢を運びながら発達してきた。
列車のヘッドマークのいろいろがお役目を果たした後こうして博物館に展示してある。
私はどのヘッドマークの列車に乗ったのだろう。ごく小さい頃父とおばに連れられて乗った東京行きはどのマークだったのかしらと、ヘッドマーク一つにしても様々な思いをめぐらすことができる。
私の町の五条駅発寝台列車「やまと」というのがあったが、そのヘッドマークは見つからなかった。
大阪駅のミニチュアがあった。上が初代の大阪駅で、下が2代目だったと確かにその時は記憶したのだが、こうして並べてみると、私の記憶は、実際の駅を見たのでないからやや不確かである。
屋外に展示されてある列車をテーマを考えずに、ただひたすらカメラに収めた1日だった。列車にはそれを見る人の思い出や人生の数々があるだろう。
後40日間でこの弁天町の交通科学博物館は閉館になるけれど、京都の梅小路の方にそれが引き継がれ更に充実した鉄道物語が展開されることだろう。
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