カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

卯の花

2007年05月29日 | ★ 日々の呟き
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「夏は来ぬ」
佐々木信綱作詞・小山作之助作曲

卯の花の、匂う垣根に
時鳥、早も来鳴きて
忍音もらす、夏は来ぬ

さみだれの、そそぐ山田に
早乙女が、裳裾ぬらして
玉苗植うる、夏は来ぬ

橘の、薫るのきばの
窓近く、蛍飛びかい
おこたり諌(いさ)むる、夏は来ぬ

楝(おうち)ちる、川べの宿の
門(かど)遠く、水鶏(くいな)声して
夕月すずしき、夏は来ぬ

五月やみ、蛍飛びかい
水鶏(くいな)鳴き、卯の花咲きて
早苗植えわたす、夏は来ぬ

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公園の若葉に載せて「夏はきぬ」を口ずさむ。

「卯の花」は、ウツギの別名である。
調べてみるとウツギには種類が沢山ある。
「卯の花」と呼ぶのはどのウツギのことなのか、全てのウツギを含めてそう呼ぶのか分からなかったが・・・。


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マウスオン・2画像・ハコネウツギ

この花が咲くと「あっ、卯の花が咲いてるよ」といつの頃からか言っている。
「卯月」(旧暦)に咲く花で、和歌・短歌・俳句に昔から詠まれている。
 
今回、この花を教えていただいた図鑑で調べてみると、

<赤と白の取り合わせがよく、葉も品のいい感じを与えるので、好んで庭木に使われる。花は5-6月に開き、白から紅色へと変化する。我が家の庭にもあって、昔は、この花が「卯の花のにおう垣根に...」と歌われる5月の卯の花であると永らく信じていた。本当のウツギは6月に咲くユキノシタ科の白い花である。>


やはりこれからも、この「ハコネウツギ」が咲いていると「卯の花」と言い、
「夏はきぬ」を口ずさむだろう。

コメント (6)
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