撒く時刻が、午後3時過ぎなので、ほかに行く予定があり、うちわまきの中で人々の群れに、もまれる自信もなかったので、お参りをした後、参拝の記念にうちわを購ってきた。
うちわ撒きの由来・http://www.kasugano.com/kankou/tousyodaiji/
春日野奈良観光さんのHP
この竹筒は義父が生前、唐招提寺の何かの記念に頂いてきたものである。
義父は幼い頃に父母を亡くし、お世話をしてくれる人があって唐招提寺に入門した。
いわゆる小僧さんの頃から唐招提寺で厳しい修行をして、僧侶になったご縁がある。
白銀村(現在五條市)の山のお寺の住職になってからも、唐招提寺の行事のある時は、出かけて行ったのが私が嫁いだ頃よくあったように記憶している。
体力の無くなる頃まで、毎年唐招提寺で5月19日に行われる、うちわまき会式の時や、6月の開山忌の時には奈良に行っていた。
40年以上も前の事である。
義父は、うちわまきの日、帰る時に1本のうちわをお土産にしてくれた。
魔除けになるからと、欄間に差していた。
黒い筒を頂いてからは、欄間でなくその筒に挿すのが常になった。
年月の経るにしたがって、うちわの紙も破れたり、黄ばんだりして、小正月のとんどに燃やしてしまい、筒は空のままになってしまっていた。
以来うちわまきの日に、お参りしたいと思いながら、その念願がやっと叶った昨日だった。