カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

百合の花が咲いた庭

2006年06月19日 | ★ 日々の呟き

1週間前、背中から胸にかけての激しい痛みで、音声ボランティアの編集を中座して病院に行くために家に戻った。
カーポートの横に百合の花が蕾を沢山つけていた。
それに触れないようにそうっと車を出しながら、これが皆咲く頃に痛みが治まっているかしら・・・と。



診察してもらったすぐに先生から「ヘルペス」宣言にショック。

このときから私の世界はモノクロの時間となった。

点滴室の白い天井を見つめながら、発症した最初を振り返ってみる。背中に当たる下着のレースの部分が妙に痒い。かぶれやすいので、そのせいかと、ごしごし掻くうちに痛くなった。
そのうち治るだろうと、お風呂にも入ったしシャボンで背中も洗った。
一番いけないことを皆したのだった。
痒みどころか激痛に襲われた。左上半身肋骨に沿うようにして真っ赤に腫れ小さい水疱が並んだ。


ヘルペスのウイルスそのものは、怖いものではないし、感染する機会もあるが、体力が低下して抵抗力がなくなったときに発症すると丁寧に説明してくださった。
考えてみると3月から5月までかなり気苦労のいる行事が毎年ある。でも、毎年の事だからと思っているのが失敗かもしれない。
年々体力が落ちてくるのを計算に入れていなかった。
コメントで「警鐘ですよ」と書いてくださったが、今回の激痛に参った経験から、体力とできる仕事を考え直さねばと思っている。


通院し、点滴を受けてから今日で1週間目である。
「今日も、点滴・・・」と思って出かけたら、患部の症状がすっかり良くなっているから、点滴、飲み薬、塗り薬を何もしないで、1週間後にまだ痛みがあるようなら次の処置を考えようとおっしゃってくださった。
あの昼夜もない激痛の記憶が、体に残っているのかもしれないとの事。
無罪放免とはいえないが、「治っているよ」のお墨付きだけは頂いたようである。

すっかり花の咲いた百合が、重みで地面に倒れているのを昨日夕方起こしてカーポートにくくりつけてやった。

コメント (16)
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