「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

硫化水素と新幹線 迷惑を掛ける死に方について

2008年04月28日 00時17分02秒 | 妄想
娘が中学に行くようになりました。しかも電車通学なんです。で、火曜日と木曜日は学校帰りに塾に寄ってくる関係で、駅に着くのが9時半近くになってしまうんです。僕が駅まで車で迎えに行きます。別にそのことは良いんですが、始まってまだ一ヶ月も経たないんですが、3度ほど電車が遅れて予定していた時間を過ぎて車で待つことになりました。いずれも「人身事故による電車の遅れ」に起因するものでした。その一つは先日、新幹線の非常用のレバーを操作して扉を開けて、天竜川鉄橋上に飛び降りて無くなったケースなんです。あの日の影響は新幹線だけで4万人の足に影響を与えたと報道されていましたが、連絡の都合上在来線にも影響が出ていたんですね。
 JR東海では2時間以上の遅れに対しては乗車券の払い戻しに応じるらしいのですが、そうすると対象者は約3万人になり、その分の被害総額だけで、優に2億円近くになるだろうと推測されているそうですね。
 この被害額に車両の洗浄、保線工事等の料金が加算されて、当事者の遺族に請求がいく場合があるということです。
 ニュースでは、過去に請求した請求したケースがあるとだけ伝えていましたが、少し考えるとかなり気になる事を言ってますね。「請求したケースがある」とは一体どういう意味なんだろう。「請求しないケースもあるんだろうか」という疑問があるが、現実には「請求しても回収できない」ケースがほとんどなのではないかと思う。
 相手がオウム真理教等の宗教団体が起こした、半ば破壊活動であれば当然請求するだろうし、政治家が「ひかり」を無理矢理予定外の駅に止めたら請求して欲しいなと思う。
 ただ「自殺」で請求するのかなというのはどうだろうか。もしも当事者に「電車に恨み」等の感情が認められたら請求対象にするんだろうか。
 どっちにしても多くの人とJR職員にとってはトラウマものの迷惑なんだろうと思うのです。
 一瞬で死ねると思うのか、電車が迫って来るのと心のタイミングが合わせやすいのか知らないが、全身を引き裂かれて人間の尊厳なんてかけらも無いような苦痛を伴う死に方だと思うのです。
 で、もう一つの流行は、硫化水素を使って自殺する方法だね。今週だけで50人の人が、硫化水素を発生させて死んでいるんだね。苦痛もなく予告もなく死ねるのが魅力になっていて、巻き添えになる人も出るっていうんで流行っているらしい。自殺願望のある人は何処かに自分という存在を知られたい、できれば止めて欲しいという願望があるそうで、誰にも発見されないような死に方はしないらしい。「死刑になりたかった」と言って無差別殺人を起こす人も、その意味では共通点があると言えるんじゃないだろうか。

 疎外されている、自分は社会からはみ出していて、自分という存在を誰も必要としていないのではないか。自分は誰からも愛されていない。と、感じているんでしょうね。頑張ってアピールするわけでもないのにね。すべてを許してくれて、尚かつ無償の愛に包まれようとする人が増えているね。こちらから近づいてあげて、尚かつ、わがままを聞いてあげて、その上で、此方の努力の100分の1にも満たないような信頼しか得られない。
 母親不足!というより、じいじばあばが孫を見るような愛情だけが、現代人を支えているような気がしてならない。

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