超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・秋燕

2023-08-23 00:04:17 | 自作俳句
新涼や朝足早に町外れ
考えて言うに言えない秋思かな
遠い町車窓にひとり鉄道草

秋の音空に消え行く水瓶座
鈴虫が蝉と併せて二輪唱
秋曇り晴れ晴れとした帰り道

顔色を変えることなき緑松
横顔を見ることもせず夕月夜
結局は何処へ帰る秋燕

啼き声と同時に揺れる松虫草
薄紅の靴で歩きて露草や
運命は稲妻式に戸を叩く
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歳時記俳句・ナナカマド

2023-08-22 00:04:14 | 自作俳句
昼休みまた頬張りて胡桃パン
秋の町初の道産子ゾウに湧き
シワがない新しきラグ名月や

久々に川を渡りて秋の鷺
土偶から戦国までの夜長かな
銀どろの輝く林通う秋

食の秋シーチキン入り海苔握り
嘘多き随筆を読む秋の宵
虫籠に捕らえ損ねし胸の内

午後三時今頃何を思い草
秋の草眺めて今日も行き帰り
北の町ジャム懐かしき七竈
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歳時記俳句・秋日影

2023-08-21 00:04:16 | 自作俳句
秋の朝本降る夢で目が覚めり
秋澄みて針葉樹にも雲早し
夜長には心の地図を読み漁る

秋日影連休明けの事務机
秋曇り虫の啼くなか古書通い
秋野原通りて日々をひた走り

秋灯の下で通史を読み進め
豊年祭子が手を引いて弥勒かな
生涯を踊りて清き一遍忌

町の子が疲れて食す花梨漬け
仕事場の窓から見ゆる薄紅葉
秋桜が揺れる街路を歩く息

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雑学・娯楽教養本にハマる

2023-08-20 11:14:05 | 無題
この所、毎日、新作俳句を上げているが、今日は久しぶりに
本の話をしたい。
と言っても、雑学・娯楽教養本の話である。
お恥ずかしい話だが、私は雑学・娯楽教養本の類が結構
好きで、ごくたまにであるが、大量に買い漁って読み耽る
癖がある。(まぁ、夜はキルケゴール読んではいる)
昨晩から朝に掛けて、面白い「夢学」や「古代の秘法」の本が
ザクザク出てきて、読みたくてしょうがないという夢を見た。

私は、そういう徴候に逆らわない性格なので、早朝に検索して
目星をつけ、まずは近所のブックオフに出掛けた。

太字が多く、トピックが見開きで、話が現実的な、
宝島社の「心理学大全」330円、成美文庫の河合敦著
「一冊で読む日本の歴史」110円、知的生き方文庫の
「地図で読む世界の歴史」250円、計税込み753円。

今帰って読んでいる。歴史の本は、両方とも通史。
話が前後しないほうが頭に入る。心理学の本は、ひとの
心が読めないので買ってみた。

近所で売っていなかった、辻桃子著「まいにち季語」と
「世界史の謎が面白いほどよくわかる本」と「14歳からの資本主義」
も中古で頼んでみた。私の頭の中が分かってしまう選び方。
夢の徴候が少しは頭の足しになることを期待している。

ザクザクと秘法がわかる夢を見て古書で通史や読心術よむ
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歳時記俳句・三時草

2023-08-20 00:03:42 | 自作俳句
かげろふが庭に漂う秋日和
階段にひとつふたつと秋の蝉
変わり行く気配を告げる法師蝉

松虫が嬉々として啼く草茂み
公園でただ蜜に酔う秋の蝶
商店の野菜売り場に案山子立つ

終業にあとひと息の三時草
絵筆にはやけに眩しき星月夜
休日は花野で揺れる裾飾り

初舞台終わりて眺む菊花展
草深き野道を歩き茱萸拾う
週末は風に揺られて薄荷花



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