由比の地持院というところで本日から「紅型、組紐、絵画」の三人展(女流)をやるというので、車で出かけました。
うちからはそれなりに離れているんだけれど、バイパスを突っ走ると15分で着いてしまう。
このお寺は臨済宗で、格式が高そうな立派な建造物です。
作者の三人は全員清水東高の同級生で御歳79歳。
開くと同時に入場したのでそれなりに諸先生方にも接することができましたが、そのうちどんどん人が増えてきて、よくもまあそう言ってはなんですが、このような地方の寺にこれだけの人が集まってくるものだと驚いてしまう。
ふだん案内状はいただいているけれど、実際に出かけたのはこれが初めてで、三人の中に道明の組紐というのがあったからです。
私が長唄をやっている叔母(100歳)から、少し前に、「生きているうちに形見分け」としてもらったのが法隆寺幡垂飾鈴が道明の組紐とセットになっているペンダント。
組紐の先生は、幡垂飾のことをご存じだなんて、とびっくりされていた。
法隆寺幡垂飾の複製品(本物を復刻した全体像)は現在一つしかなく、今はパリで展示されているという。
私のペンダントはかつてあるお客さんが特注で作ったもので非売品なんだそうです。
その客というのは長唄東音会だね。
鈴が鳴るものと鳴らないものがあるというけど、私のは鳴らないほう。
もっと詳しく聞きたかったけれど、なにしろ遠来の客がつぎつぎやってくるので今回はここまで。
到着時には駐車場も空いていましたが、出るころには満車状態で、電車を5つ乗り継いできました、とかいう県外の客もいました。
この生け花、ちょっとおもしろい。
横幅を広くしていて、こういうのは見たことがないです。
花器はよく見ると長い竹を使っていますが、水換えはどうするんだろう。
後ろの柱の板が一定の方向ではなくあちこちを向いているのがみそらしい。
絵画はよくわかりませんが、アクリルで描いているそうで、グッズ販売のところには木の小箱にアクリルで絵付けをしたものを置いてあります。
伝統工芸というとどうしても漆で描かれたものを連想しますが、現代は別の画材を使ってもいいんですね。
お寺の襖絵が40枚近くありますが、全部アクリルで30年前に描かれたものだそうです。