望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ご不幸ウラ話・・・舞台裏にご案内~<その2>

2016-09-22 16:23:21 | 舞台・ウラ話

<前日からのつづきです>


七輪の上にある黒い布。


これ実は、
  <外からドアごしにかける声>

を作るためなんです。

前編の方では、
劇団の主宰の家にやってきた劇団員たちが、
ドアの外から、

「佐藤、いるーー?」
と口々に呼びました。

後編では私が、チャイムを鳴らしながら、
(もちろん音響さんが出してくれてるんですが)
「ツルくーん」
と呼んでいました。


あの声、
普通に舞台のそでで、怒鳴ってしまうと、
聞こえすぎるんです。

ドアの外の声にならない。

と言って、小さな声だと、
呼んでいる声にならない。

なので、
黒布を顔の前にくっつけて、
そこに向かって呼びかけます。

するとドアの向こうから、
大声で呼んでいる感じに聞こえるんですね。


さて、小道具置き場を通ると、すぐに階段があります。


階段を上りきったらこんなスペース。

白い線は見切れライン。
この線の向こうに行くと、
お客様に見えちゃうよ、という線です。


視線をもうちょっと上げると、こんな感じ。


舞台上が明るいと、こんな感じに見えるんですが、
ここからあと1歩進むと、客席から見えてしまう。


そこで、出の前には、白い見切れラインに囲まれた、

このピンクの丸印あたりに隠れます。
見切れだらけの中の、わずかな安全地帯です

舞台上から見ると、

この障子の裏にいることになりますね。


さて、このスペースを右に曲がって、
今度は舞台の奥の通路に入ると・・・、

  ・・・こんなところが見えてきます。


   <つづく>





 ブログランキング参加中 
  人気ブログランキング
 よろしければ、クリックを!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参加中。よかったらクリックを!

人気ブログランキングへ