<前日からのつづきです>
七輪の上にある黒い布。
これ実は、
<外からドアごしにかける声>
を作るためなんです。
前編の方では、
劇団の主宰の家にやってきた劇団員たちが、
ドアの外から、
「佐藤、いるーー?」
と口々に呼びました。
後編では私が、チャイムを鳴らしながら、
(もちろん音響さんが出してくれてるんですが)
「ツルくーん」
と呼んでいました。
あの声、
普通に舞台のそでで、怒鳴ってしまうと、
聞こえすぎるんです。
ドアの外の声にならない。
と言って、小さな声だと、
呼んでいる声にならない。
なので、
黒布を顔の前にくっつけて、
そこに向かって呼びかけます。
するとドアの向こうから、
大声で呼んでいる感じに聞こえるんですね。
さて、小道具置き場を通ると、すぐに階段があります。
階段を上りきったらこんなスペース。
白い線は見切れライン。
この線の向こうに行くと、
お客様に見えちゃうよ、という線です。
視線をもうちょっと上げると、こんな感じ。
舞台上が明るいと、こんな感じに見えるんですが、
ここからあと1歩進むと、客席から見えてしまう。
そこで、出の前には、白い見切れラインに囲まれた、
このピンクの丸印あたりに隠れます。
見切れだらけの中の、わずかな安全地帯です
舞台上から見ると、
この障子の裏にいることになりますね。
さて、このスペースを右に曲がって、
今度は舞台の奥の通路に入ると・・・、
・・・こんなところが見えてきます。
<つづく>
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