エチュードのような稽古は、
4人の気持ちがちょっとズレると、
なかなか進まなくなってしまう・・・。
というのも当たり前なんですね。
普通、台詞というものは、
無駄がないように書かれています。
無駄のようなセリフも、
ちゃんと計算されて書かれている。
それを即興でやろうというのですから、
そりゃ、迷走もするんですよね。
計算された決まった台詞を言うのでも、
ときにはダレたりすることもあるのに、
無駄だらけの即興台詞でダレないように、
お客様が飽きないように続けるって、
やっぱり時によって、
出来不出来が出てきちゃうんです。
なので、本番では、
エチュード部分もかなり残しつつ、
ダレそうなところは、
自然発生的に、ほぼ決まっていきました。
(そりゃ、こわいものね)
でもね、この方法のすごい点は、
変な間ができてしまったり、
何らかのトラブルがあっても、
<ぜんぜん問題なく進んでいける>
ことなんです。
普通、変な間ができたり、トラブったりすると、
それを、どうやってフォローするか、
役者同士で瞬時に、
コンピューター並にアタマを働かせます。
決まった台詞を生かそうとする、
役者の習性がありますから、
そこに何とか戻ろうとするわけです。
でも、この方法なら、元々決まっていないから、
いくらでも対処できる。
台本の何行目に戻さねば!
みたいなのがない。
アタマを働かせなくても、
その役の自分がいれば、何も怖くないんです。
もちろん、それなりの実力がある人たちだから、
それが可能だったわけですが、
これは、想定外のうれしい副産物でした。
が!
ひとつ、大きな問題が・・・。
・・・代役がきかないんです。
覚えるべき台本が、あってなきが如き、だから、
急に代役で入るワケにいかないんです。
だから私が休んだときには、
ずっと前半の4人のシーンを繰り返したとか。
今さらだけど・・・すまぬっm(_ _)m
<つづく>
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