望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

足が治らないかもなので、願掛けで「外郎売」覚えます

2024-03-31 17:31:11 | おしらせ

 

もう、本当にびっくりなんですが、足が治らないかも、なんです。

変形性股関節炎って、治らないらしいんですよね。

いま、普通に歩くのもしんどい状態ですが、これが一生続く?

 

うそでしょ?

  んなバカな!

    笑うしかない。

 いや、さすがに笑えないわ・・・。

 

 

今そんな気分です。

 

 

これまでも何度となく、足やら手やらを痛めて、
毎度毎度大騒ぎをしてきました。

だから、今回の股関節炎も、
またやっちゃったーーという、

痛いし困るけど、いつか治るだろう。

そんないつものノリでした。

だから車いすでディズニーランドを楽しんでも、
悲壮感の欠片もなかった。

治ったら、また、
走り回ったり、階段を駆け上がったり、タップを踏んだりできる。

それを、1ミリも疑いませんでした。


 

でも、いろいろ調べるうちに、わかってきたのは、


 < 治らないらしい >


  ということ。


でも、そんなことを考えもしなかった私は、

冷たい対応だった整形外科の先生の話も、
信頼している整体の先生の話も、

「治る」という前提で聞いていたのです。


でも専門家の先生たちは、

「治らない」を当然の前提として説明してくれていた・・・。



そんなこと、知らないよーーー

「治らない」なんて誰も言ってくれなかったじゃない!

 

でも、「治る」と言う言葉も聞かなかったけど。

 

いろいろ調べたりもしてたんです。

でもそれも、最初から治る前提で読んでいたから、
大切なことを読み飛ばしていたらしくて、


もう~~~、馬鹿ですね〜。



それに気がついたのが、ほんの1週間ほど前。

さすがにちょっと眠れないような日々が続きました。


トシだから仕方がない、と言われそうだけど、

老いというものは、少しずつ進んでいくから、
本人も少しずつ受け入れていける。

んなもん、突然きたら、それは受け入れられませんて!

 


さすがにじっとしていられなくて、

この前もう一度、整形外科に行ってきました。

 

聞きたいのはひとつだけ。

<治るか?> <治らぬか?>


今度は親切な先生に当たったので食い下がりました。

「これは治らないんでしょうか?」

「・・・」

「治すためだったら何でもやります!
 このままじゃ耐えられません!」

「・・・そうですね。
 1ヵ月、様子を見ましょうか。
   もし1ヵ月後に今のままだったら、多分治らないと・・・」


今、走る事はおろか長く歩くことすらできない。
正座もできない。タップなんてもっての外。

1ヵ月経って治ってなかったら、これが一生続く・・・。

ほんの1ヵ月ちょっと前までは、
走り回って、階段を駆け上り、タップを踏んで、元気に歩いていたんだよ!

なのに、なぜ???

 

この1ヵ月に自分ができることって、

痛みが出ない程度の筋トレやストレッチだけ。

 

 

ぼう然としている中、突然、

外郎(ういろう)売りが頭に浮かびました。


外郎(ういろう)売りとは、
役者の基礎練習に使われる長文の売り口上です。

普通は役者なら全部覚えていて当たり前なんだけど、
養成所がミュージカル科だったから覚えずに来てしまった。


よし、これから1ヵ月間で外郎売を全部覚えよう!

早口の台詞が全くダメになって、長ゼリもなかなか覚えられない今の私が、

1か月で早口の長い口上をすらすらと喋れるようになったら、

足も治るんじゃないか?



無意味・・・そんなことは承知の上!

願掛けです。


もしかして先生は、必死に食い下がる私に、

諦める時間を持たせようと1ヵ月と言ったのかもしれません。


でも何かをやっていないといたたまれない。

いやそれ以上に、ちゃんと役者としてのトレーニングもやっておかないと、

本当に体も頭もダメになってしまうような気がして。

 


自分をごまかさないためにも、進捗状況をここでご報告します。

最終結果もお知らせします。

外郎売も、足の方も。

 

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