望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

キャスティング・ウラ話

2021-03-21 17:48:28 | 演劇・舞台・小劇場


雨、ですねぇ。
うちの方は豪雨注意報が出ています。


・・・と、それとは全く関係ないのですが、


あまりに芝居の話を書いてないので、
たまにウラ話っぽいものでも書こうかなぁと。


単に雨を見てて、
自分が寂しくなっちゃっただけなんですが(笑)




一年ほど前の話です。

有名な作・演出家さんのワークショップを受けて、
その後の質疑応答の時間に、

参加者の一人から、
「キャスティングで一番大事にしているポイントは?」
という質問が出ました。


役者でもある受講生たちにとって、
これはかなり興味のある話です。

どんな言葉が出るだろうと、
全員が固唾を飲んで見つめる中で、


その演出家さんは、いとも簡単に、


「まず、とにかく性格のいい人。
 これに尽きます」


  ・・・とさらっと答えました。



(あーー、やっぱりそうなんだ)

私も素直に納得。



(え~? キレイごとじゃないの~?)

と思われるかもしれませんが、
これ、本音だと思います。


演出家なら、
「こういう方向性の演技をする人」

なんて答えそうですが、違うんです。


私の知っている演出家さんは、
有名無名を問わず、ほぼ全員、

キャスティングで一番大事なのは、
「人柄」とおっしゃっていました。

それほど、芝居というチームプレイには、
信頼感が大切だってことなんでしょうね。



もちろん、演出家自身が性格が悪くて(これもある)、
気に入らない役者をいじめ抜いたり、
ものを投げたり(あのお方のただの真似ですね)、
なんて話はいろいろ聞きます。

自分がそういうことをするのをわかっていて、
オファーを受けた役者に対して、
「途中で降りたら、高額な罰金を取る」
という契約書にサインをさせるところもあるとか。
(これ、実際に知り合いが出演した劇団です)

また、お金目当てで公演を打つ、なんて演出家だと、
たぶん役者の性格なんて(ついでに演技力も)、
どーでもいいでしょうが。


こういうのは、ごくごく一部!

真っ当な演出家さんは、
やっぱり人柄が第一なんだなぁと、
その時に、改めて納得したことを思い出しました。


まぁ、いい演出家さんの公演とかだと、
競争意識の強すぎる人に足を引っ張られたりは、
たまにありますし、

共演者つぶし、みたいな役者さん、
実際にいます。


でも、こういうのって、
けっこう演出家は見ています。

だから、輪を乱すような役者は、
だんだん呼ばれなくなります。


青春ドラマじゃないけど、
みんなで心をひとつにしてかからないと、
いいものは出来ないんですよね。







   ただね・・・、

   


とてもとても難しい問題はあるのです。







性格のいい役者ばかりが集まって、


 心をひとつにして、真摯に作っても、




  いいものが出来ないことも多いという・・・







  は、は、は、言っちまった・・・。


   相変わらず、ひどい雨じゃ・・・。








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