望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「カミサマ」ウラ話&ウラ写真・劇場編④・西村写真館

2023-04-17 15:40:42 | 舞台・ウラ話

 

最後まで「お茶待ち」だったシーン。


あ、ちなみに、オレンジや黄色のマルは、
私が忘れないように付けているだけで、これは関係ありません。

ここで、

「由紀、お茶」
「すいません。ポット出してませんでした」

と、由紀が慌てて退場して、

その後、12行の短い台詞があって・・・。

その間に奥からポットを持ってきて、お茶を淹れて、

「どうぞ」と出す。


これが大変だったんですよね。

ポットを持ってくるだけでも、かなりの距離があって。


大変、というより、はっきり言って無理!


そこで何故か、志野さんと私が、
ここだけゆ~~ったりと喋ってました(笑)

私は後ろを向いているので、

志野さんがお茶の進行具合を見つつ、

台詞の間を微調整していたんです。

とにかく、由紀の「どうぞ」がなければ、
次の台詞に行けないので。


そして、お茶を飲んだ途端に、

喋るスピードが一気に加速した!!!

ま、お茶を飲んで舌が回るようになったってことで



あ、ついでに、この台本の説明をしますと、
ここの書き込みは、ほとんど津軽弁のアクセントですね。

マルの中になにか漢字を入れているのは(標)という字。
つまり、ここのアクセントは標準語と一緒ってことなんです。

抜けそうな言葉を色で囲んだりしていますが、
ここまでは自分のチェック用。

これに演出家のダメ出しが入ると、
付箋やら色鉛筆やら、もっとにぎやかになります。



・・・と、これが私の台本ですが、

台本の使い方は、本当に十人十色で、

役者によってまるっきり違います。

また作品によっても変わってきます。

もし全部が標準語だったら、
こんな書き込みは要りませんから。

    

台本に関しては11年前にこんなブログを書いています。
よかったらご覧ください

「人の台本、のぞいてみれば」 その1 その2 その3

    

 

って、あれ? 西村写真館じゃなくなってる?

ま、これもウラ話なので


ということで、このまま家族写真を続けます。



家族写真

<おばあちゃんと孫娘>

この私たちのシーンでは、
稽古が始まったばかりのころに、

なっかなか忘れがたい、ショッキングな発言がありまして・・・。

 

たまたま稽古場に来ていた、ことのはboxの酒井さんが、

我々2人の稽古を見て、ひと言、言ったのです。

 

 「仲悪そーう」

 

えーーーーーーっ

ちょちょちょちょっとぉ。んなバカなぁ

久しぶりに会えたおばあちゃんと孫娘の、
仲のいいシーンなんですけどぉ。

いや、そりゃ、マズいでしょーー

このひと言には頭を抱えました。

結局、まだ形でやっていた、というか、
「仲のいいフリをしていた」んでしょうね。

こういう「演技のウソ」はすぐバレちゃいます。



もちろん、その後は、
だんだん信頼関係を構築していって、

ウソのない関係が作れましたよ!


 <つづく>

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「カミサマ」ウラ話&ウラ写... | トップ | 「カミサマ」ウラ話&ウラ写... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

舞台・ウラ話」カテゴリの最新記事