家族写真
<姑と息子夫婦>
何度も書いていますが、
この作品唯一のコメディパートの3人です。
とにかく毎回、
このメンバーと必死でやっていたのですが、
実はもう1人、
このシーンで必死だった人がいました。
それがこの人。
何故かわかります?
このシーンが、一番たくさんのお茶を出すんです。
それもカモミールティーまであったりする。
誰も喋らず、シーーンとした中で、
背中に不穏な空気を感じながら、
お茶を淹れる。
由紀がお茶を出すまで、
全員が無言。
映像だったら完全に放送事故レベル。
もうこうなると、演技なんて全く必要ないんです。
本気で焦って必死にお茶を淹れていれば、
それで充分に成立しますから(笑)
しかしこのシーンだけでなく、
とにかく由紀のお茶出しは大変で・・・。
さすがにティーバッグを使っていましたが、
人が変わるたびにティーバッグを捨てて、また入れて、出して。
それも何が大変って、
当然のこととは言え、
そこには「台本」という厳しい縛りがあるわけです。
たとえば台本に、お茶を出して「どうぞ」と言う台詞があれば、
由紀がお茶を出して「どうぞ」と言わなければ、
その後の台詞が喋れない!
だから何が何でも、それまでにお茶を出さねばならない!
だんだん慣れてきて、
最後は由紀が時間を調節してくれていたようですが、
1ヶ所だけ、最後まで「お茶待ち」だったシーンがあります。
一番最初・・・。
このぐらいなら台本見せちゃってもいいかな。
ここなんです。
<つづく>
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