望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話・その5

2014-09-01 20:33:29 | 舞台・ウラ話

メイクの最大の問題って、
自分では見えないこと。

自分で気づかないまま、
周りだけが迷惑をこうむる、
ということもあるわけで・・・。


これは劇団時代の話です。

あるとき、
いつも脇役をやっていた、若手の女の子が、
ヒロインに抜擢されました。

先輩たちに気を遣い
演出家の厳しい要求に必死で応えながら
なんとかヒロイン役を作り上げ、

そして、ついに小屋入り!


小屋入りして、セットができると、
次は場当たりがスタートします。

照明などのスタッフさんと、
芝居を合わせたり、
段取りなどを確認する作業ですが、

普通、場当たりでは、
芝居はほとんど飛ばして、

メカニックな部分だけを重点的に当たります。


だから、
メイクも衣裳もしっかり用意して、

張り切って、1歩、舞台に出た途端、

「はいOK。じゃ、このシーンの最後から」

と言われて、すごすご戻る、
ってことが、すごく多いんです。

まぁ、メイクや衣裳が本番通りじゃないと、
照明さんと合わせる意味がないので、
仕方ないことではあるんですけどね。


さて、

その時の公演では、我々の劇団では珍しく、
ラブシーンがありまして、

そのシーンでは、
照明も音響も、いろいろと変化があったため、

いつものように、ひと言でサヨナラではなく、

ずっと芝居を続けるよう、
舞台監督さんから指示が出ました。


そして、恋人役の2人は、

お互いの顔を見つめあって、
熱い思いを告白・・・、

告白・・・、

   告白・・・、

      告白・・・、


  ・・・・・・・・・・?



    (つづく)





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