もう2ヵ月も前だから、
すっかり忘れちゃってましたが、
この写真を見て、ふと思い出しました。

これ、前回の、
「抜き稽古」の記事で出す予定だったのですが、
出し忘れて、
あらためて見ているうちに、
あ・・・、そうだったな、って。
この写真、
ふつーに、抜き稽古です。
演出のダメ出しを聞いているのか、
照明さんや音響さんとの打ち合わせが入って、
微妙な待ち時間なのか、
みんな、素で立ってますね。
でも・・・みんなの顔が硬い。
いや、身体も硬い。
というのも、これ、初日なんです。
でも、今回は、
ただの初日ではなかった。
「小屋入り前夜のハプニング」
キャストの1人が、身内の突然の不幸で、
初日の舞台に出られないという、
衝撃のハプニングがあったのでした。
そうでなくても、緊張の初日に、
変更に次ぐ変更を重ねて、
やっと本番前までこぎつけて・・・、
そりゃ、みんな、硬いでしょう。
ちょうど、その時の、
楽屋の様子も撮っていました。

舞台監督さんと、三浦明日香ちゃんと、主役のむっく君。
全員、衣裳をつけているから、
まさに本番寸前、
客席に、もうお客様が入り始めた頃でしょう。
この期に及んでも、
まだ打ち合わせが続いているようです。
明日香ちゃんは、ダブルの裏役がいなくなり、
出演者と裏方で、2人分の仕事を。
手前の黒づくめの瀬戸川未空さんは、
裏方を務めながら、
今日だけ、突然の代役を。
主役の参次郎を務めるむっく君も、
地獄のような大量の台詞を抱えながら、
本当なら、1人で台詞を返していたいだろうに、
最後まで打ち合わせ。
むっく君は、それだけでなく、
相棒の助手、純平がダブルキャストのため、


2人のどちらにも、ずっと付き合って、
稽古したり、アドバイスしたり。
これも主役の責任と言えますが、
そう考える役者は少なくなりました。
厳しい現場で鍛えられてきた彼なんかは、
若くても、それをわかっています。
私なんかから見ると、
それがすごく気持ちいいんですが、
それにしても、よくもったなぁ

しかし、
役者にとっての主役、というのは、
それほどまでに頑張れる、魅力のあるもので、
それほどまで頑張らねばならぬ、
大きな責任のあるものなんですね。
って・・・ん?
エラくマジメに語っちまったか??

(つづく)


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