今回の公演は台本がちゃんとしている、と喜んだものの、
私、今、まったく使っておりません。
今、私が肌身離さず持ち歩いているのは、これ↓
結局、ぺラペラの紙です。
私は全部が伊予弁のため、普通の台本に書き込んでいると、
グチャグチャになって、ワケがわからない!
ってことで、台本の自分の台詞だけ、伊予弁に打ち直し、
周りにアクセント記号をいっぱい書き込んでおります。
私、今回、出るのは<2シーン>だけです。
最後の最後に、たった2シーン。
でも、かなり濃いシーンです。
そこで、待ち時間は、ほとんどこの紙を握りしめて、
イロイロと計画を練っております。
方言ってね、何が怖いか、わかります?
自分のでも、人のでも、
何しろ、台詞が止まっちゃったとき、
舞台で何らかのアクシデントがあったとき、
とっさに出さねばならないアドリブ・・・が、
・・・出せない!
これがもっのすごくコワいんです。
とにかく決まった台詞しか、
絶対に喋れないんですから。
この前、初めて通したとき、
言葉を忘れて、そこからボロッボロになりました。
いや、別の言葉にすれば済んだんですけど、
超丸暗記してるもんだから、
ただの単語ですら、出・て・こ・な・い・・・・。
もう~~、青ざめました。
最近ではやっと、少しはゴマカシもきくようになりましたが、
それでも標準語なら簡単に切り替えられる言葉が、
なっかなか切り替わらない。
やっぱり、ホントに怖いです。
そりゃぁ、じっくりと考えれば、
なんとかかんとか形はつくでしょうけど、
そんな、咄嗟になんて出るわけがない!
もう、これは、神に祈るだけ。
そうだ、今回は周りのみんなは標準語だった。
おーい、若いもん、頼んだけんねー。
劇団俳小公演「なにもいらない―山頭火と放哉」
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