望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話(再放送) 若い男のとらえ方・その3

2010-12-21 23:00:13 | 舞台・ウラ話
<一度書いた話です。知ってる方はゴメンナサイ!>


「奉天高校ダンス部」

・・・と背中に書かれたパーカーを見て、
これなら踊れると踏んだ私は、

稽古の休憩時間、
ずりずりと彼にすり寄っていきました。


もちろん、にっこり笑いながら(こわい・・・)



ダンスはとりあえず何とかなるとして、
あとは歌がどの程度かをチェックしたかったのです。


さて、


まさか、そんな下心があるともしらず、

そばににじり寄ってきた私を見て、彼もにっこり。
(そりゃ、嫌な顔はできないものね)


「なにか?」といった表情で私を見ています。


うわっ、この子の笑顔、さわやかだわ~



 
「ねぇ~、歌とかダンスって、うまい?」

「いや~、でも、ダンスは好きですね。
 歌は…音痴じゃない、程度かな?」


「ふーーん。ねぇ、ちょっと歌ってみて」

「えっ こ、ここで、ですか




その「ここ」のシチュエーションとは・・・、


まず、床は畳。

休憩時間とはいえ、着物姿もちらほら。
殺陣の稽古をしてる人もいるという、

完璧なる「和」テイスト。


そりゃそうです。「将門」の稽古場なんだから。


 
「な、なにを歌えばいいんですか?(既に額に汗が…)」

「何でもいいわよ。得意なヤツ」

「え、え、え。こ、こで。う、う、うーん。思いつかない」

「じゃあね~。あ、ジングルベルでいいや」

「ええ~~っ 」



・・・そう。

ちょうどクリスマスイブだったんですねー(笑)。


(つづく)
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