望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話(再放送) 若い男のとらえ方・その4

2010-12-22 23:24:29 | 舞台・ウラ話
<一度書いた話です。知ってる方はゴメンナサイ!>


彼の歌を聞こうと、休憩時間ににじり寄り、

「思いつかない」という彼にリクエストしたのは、
なんと「ジングルベル」!

だって、クリスマスイブだったんだもん 




「ジングルベル・・・ あぁ~、はい・・・ 」


私のとんでもないリクエストに応えて、
歌ってくれましたよ。


畳の上に正座して、

 ジングルベルを。

みんなに聞こえないように、

 でも一生懸命に  



「ありがとう!
 もしかすると・・・まぁ~、もしかすると、だけど、
 来年の暮れの公演、お願いするかも」


ここまでやらせておいて、ずいぶん失礼な返事ですが、
でも、私の中ではほとんど決まっていたんです。


その後、主宰にも舞台を観てもらい、
公演が終わってから、正式にオファーしました。 




そしてダンス稽古の初日。


彼の踊る姿を見て、全員がフリーズしたのです。



「なんてきれいに踊るんだ・・・ 」

「望子さん、すごい子、見つけてきたね。お手柄だね!」


と、褒められるのは嬉しいけど、
こっちはそんな逸材なんて露知らずに誘ったワケで。


その後、主宰がネットで調べ、
なんと、彼が劇団○季にいたことが判明!

うまいワケだぁぁぁぁ 




「ユージ君!(彼の名前)、
 なんで最初から〇季だって言ってくれなかったのよ!

 こっちは豊天高校のダンス部ってことしか知らなかったから、
 歌まで歌わせたんじゃない」


「え? あのパーカーのことですか?
 あれ、買ったヤツですよ。

 ほら、よくあるじゃないですか。
 何とか高校応援団とかって。
 Tシャツなんかもある。あれですよ」



「え・・・・・・・・・・・・・」



「オレ、高校時代、ダンス部じゃないですし」



はぁ~~?

・・・オバさんは知らなかったぞ、そんなこと!




でも・・・、



もし、それを知っていたら、
きっと彼を誘わなかったでしょう。

なーんだ、売ってるパーカー着てるだけか、って。




いくつもの勘違いや偶然が重なって、
この幸せな出会いができた。

「縁」ってあるんだろうな~、って思います。


クリスマスイブの「運命のイタズラ」

ちょっと、映画のタイトルみたいです。


 *   *   *   *

・・・と、

これが「将門」初演のときの、

 稽古場でのクリスマスの話でゴザイマシタ。


さてさて!

今年のクリスマスも、
また「将門」の稽古場で迎えそうです。

今年は人探しをしていないけど、
なにか違う「運命のイタズラ」に出会える、かな?



うふ (だから、こわいって!)


(おわり)
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