羊飼いな日々

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のんびり気ままに行きましょう~

ヴァルドルフ人形のこと

2006-09-27 17:50:33 | 写真

先ほど、出張より戻りました。今日はN市にて、ヴァルドルフ人形づくりの日です。月末になると羊飼いの仕事がたてこんでくるので、必然的に毎日、お仕事系のブログになります。

やはり、お世話人の方の自宅をお借りして、月に一度、総勢9名が集まって、人形作りしております。同じように作っても一人ひとり違う手作り人形。今日で4回目になり、やっと人形の形になってきました。目と鼻をつけたら、あら不思議。自分の子どもによく似てるねーとあちこちで声が。髪の毛をつけたら完成ですが、今日は、ここまで。出来上がるのを楽しみに待っている子供のために、おかあさんたち、手を血だらけにしてがんばります。

この集まりでは、シュタイナーを勉強している人だけでなく、子どもに本当に良いものを与えたいお母さんや、おばあちゃん。そして、作るのが好き、という方たちが参加しています。それぞれに作る動機は違いますが、こんなやさしい、自然素材の手作り人形を作ってもらえる子供は幸せですね。

みなさん、作り始めるときは、なぜ、こんなに材料代が高くて、手間がかかるものを作らなくてはならないのか、よくわかりません。子供のためだと説明されても、何が子供のためなのかすらわかりません。買ったお人形だって同じでしょ? うちの子は動物のぬいぐるみが好きだから・・・。こんな苦労して作って、どうなるの・・。でも、回を重ねるごとに、自分の中で自分で納得のいく答えが見つかります。そして、必ず、子どもが答えを出してくれます。

羊飼いの場合、これほど手間隙かけてつくれる愛情が、自分の中にあることに驚きました。そして、それを形として子どもに与えられる幸せを発見しました。子育てに不安だらけの一人目の育児中、この人形を作ったことで、どんなに母親としての自信が持てたことでしょう。それは、作ってみないことには、わからない不思議な感覚です。

そして、何年か後、小学生になった娘は、「私の宝物」を学校へ持っていく授業のときに、迷うことなく、この人形「レゼッタちゃん」を持っていきました。

ほこらしげに。そして、理由の欄には、「お母さんが心をこめて作ってくれたから」とかかれていました。羊飼いはこのとき、本当に答えを見た気がしました。だからこそ、育児に行き詰っているお母さんに作って欲しいのです。

Photo_10 *できあがりを楽しみに待つSちゃん。いつも一緒に来て、お母さんが作ってるのを、見ながらおりこうに遊んでいます。髪の毛、早くつけて欲しいなー。

それは来月まで、待っててね。


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