みなさんは、幼い頃に盛んだった「なぜ?・どうして?」の気持ちをいつまで持っていましたか? 私はいまだにまだ持っているほうだと思います。「探究」と「比較検討」が好きな性分です。禁止事項についても、奨励事項についても、自分自身がトコトン納得したいと思っています。
それが、私の行動原理なのですが、実生活ではあまりしつこいと嫌われるのでホドホドにしています。しかし、自分だけの問題ではその行為と結果の間に . . . 本文を読む
先日、精神科医の香山リカさんが書かれた「なぜ日本人は劣化したのか」という本を拾い読みすることがありました。いろんな面での日本人の劣化の話が書かれているのですが、私が特にショックを受けたのは「読む力の劣化」です。
日本人が雑誌などを読む際、ひと息に読める字の数は八百字と言われてきました。しかし今、その字数が二百字にまで減っているというのです。以前の、四分の一です。そこに大きな壁があるとのこと。二百 . . . 本文を読む
今回は、実践的な話です。主に、高校3年生を対象にしたお話とお考え下さい。
受験勉強の目的は、志望校に合格することです。この目的に比べると、塾の点数がよいとか、模試の点数がよいとかいうことは、何の目的でもありません。ここをしっかり押さえておくことが大事です。
志望校に合格することを目的にしたときに、いちばんふさわしい教材は、過去問です。過去問は、自分がどれくらいできるかを見るほかに、何が苦手か、 . . . 本文を読む
5月のある日、我が家に珍客が訪れました。それは、裏の竹林からの訪問者・タケノコです。早速、娘は『タケコ』と名付けて、日々の成長を楽しみにしています。よくぞ掘って食べなかったものです。食べていたら非難の嵐でした。
「雨後のタケノコ」とはよく言ったもので、一雨毎に背丈を伸ばし、もう今では二階のベランダに達しました。そろそろ頭止めをしなければならないでしょう。聞いた話では「1本の若竹の成長には、最低5 . . . 本文を読む
「センス・オブ・ワンダー(Sense of Wonder)」という言葉があります。『沈黙の春』の著者、レイチェル・カーソンの最後の著作にも、この言葉そのものをタイトルとした本があります。ネット書店のアマゾンによると、この本の紹介は次のようなものです(以下アマゾンのホームページより引用)。
「本書で描かれているのは、レイチェルが毎年、夏の数か月を過ごしたメーン州の海岸と森である。その美しい海岸と森 . . . 本文を読む
世の中は、今、人工から自然へ大きく流れを変えようとしています。戦争を防ぐために軍備を増強するのは不自然な社会です。将来の社会は、戦争や軍隊のない本来の自然な社会になるでしょう。将来がいつごろになるかが問題ですが。犯罪を防ぐために警察力を強化するのも、不自然な社会です。将来は、犯罪そのものがない本来の自然な社会になるでしょう。病気を治療するための医療費が年々増加するのも、不自然な社会です。将来は、ほ . . . 本文を読む
「国際的な学力到達度調査(PISA)」で、学力の続落が浮き彫りとなった日本人の子どもたち。応用力も読解力も、トップクラスの国からすっかり水をあけられてしまいました。それを受けて、以前朝日新聞にこんな記事が載りした。PISAで初回からトップクラスを維持している北欧のフィンランドでは、「読解」に重点をおいた教育がなされているということ。詰め込み式ではなく、自分で調べて問題を解決する力をいかに養うか。記 . . . 本文を読む
今年の関西圏中学入試統一解禁日まで、あと残すところ1日。中学受験の功罪は多く語られるところですが、現実的にその日を迎える子どもたちには何の意味もありません。いろいろなご意見よりただ合格することのみが彼らの望みであり、関係者の祈りです。
「どうしたら、志望校に合格できるのか。」という点に加え、「学校はどういう子供たちを欲しているのか。」という点に重点をおき、入試問題の分析をしたことがあります。そこ . . . 本文を読む
「年をとったら、思い出がたくさんある方が豊かに生きられる。保護者の方は今のうち、子どもたちとの思い出をたくさん作ってください」先日、ある先生がこんな話をされていました。確かに、子どもたちの成長はあっという間ですから、関わりつつ過ごす時間はとても大切なものです。しかし、いざ「思い出」を作るとなると「どうやって作ろう?」という思いもわいてきます。
ウチの子が赤ん坊だった頃のことをふと思い出すことがあ . . . 本文を読む
生物は自分の体内に自然治癒力を持っています。また、本来持つ成長力によって成長していきます。学習についても、人間がもともと持っている自然学習力や知的好奇心が源泉になり、学ばせていくのだと思います。現代の教育技術は自然学習力についてまだ研究が十分ではないため、その力を引き出そうとチェックテストやスモールステップ・イメージマップなど、さまざまな方法を使用しています。
しかし、いちばん大事なことはどう学 . . . 本文を読む
「物覚えが悪くって」「何回やっても覚えられない」等…私たちの生活は記憶によって支配されています。特に、大学入試までの学習で成績をよくする力のかなりの部分は、記憶力によって支えられています。結論から言えば、その記憶をよくするコツは、『空けすぎない程度に覚える間隔を空ける』ことです。
エビングハウス曲線を見ると、何かを記憶したあと4時間後にその記憶の50%が思い出せなくなります。したがって、早朝の英 . . . 本文を読む
平成19年1月20日に初掲載、さらに同年12月27日に再掲載した記事です。多くのご反響にお応えして、みたびの掲載となります。もうこれはアルゴの年中行事かも…。私は、この記事を読むたび今も胸の高鳴りを抑えることができません。挑戦することの素晴らしさを教えてくれた彼。風に向かって立つライオンもかくやと思うその気高さは今も私の中に輝いています。今年も敢えて同じフレーズの書き出しから掲示したいと思います。 . . . 本文を読む
ある本の中で、未来の教育のことが書かれていました。未来の教育は、「体験」を中心としたものとなるとのこと。これを実際の学習にあてはめてみると、例えば、英語では、「英語漬け」の生活をするのがいちばんいい学習の仕方で、それが難しい場合は、できるだけ「イメージ化」して覚えるということだそうです。これは、納得できる考え方です。
覚えることを「イメージ化」することについては、記憶術という方法があります。例 . . . 本文を読む
2007年世界陸上大阪大会・女子100mに、ジャマイカ出身(スロベニアに移住)のマリーン・オッティが、女子では大会史上最年長となる47歳で出場しました。彼女は、1980年のモスクワオリンピックから7大会連続出場を果たし、実に27年間も世界のトップで活躍した大ベテラン選手です。かっては三位が多く『ブロンズコレクター』・『ブロンズの女王』というネーミングまで与えられていましたが、1993年の世界選手権 . . . 本文を読む
朝夕はかなり冷え、秋も深まってきました。この時期になると以前郷里でやっていた畑仕事を思い出します。夏野菜が終わってひと夏頑張った野菜の茎や葉をせっせと片づけ、野焼きをします。その煙の臭いは何ともいえずいいものです。今でも、どこかで草焼きをしていてその臭いをかぐと妙に郷愁を誘います。
ところで畑では色々作っていました。キュウリ・トマト・カボチャ・ジャガイモ・サトイモ・ダイコン・ゴボウ・ハクサイ・タ . . . 本文を読む