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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

存在を認めること

2009年01月15日 | 中学受験 合格力随想
今年の関西圏中学入試統一解禁日まで、あと残すところ1日。中学受験の功罪は多く語られるところですが、現実的にその日を迎える子どもたちには何の意味もありません。いろいろなご意見よりただ合格することのみが彼らの望みであり、関係者の祈りです。

「どうしたら、志望校に合格できるのか。」という点に加え、「学校はどういう子供たちを欲しているのか。」という点に重点をおき、入試問題の分析をしたことがあります。そこで、たどりついた結論はただ1つ。「合格の要諦は99%の基本と1%の余裕」でした。

中学入試の問題は、この99%の基本と1%の余裕で解くことができます。確かに、最難関の学校の入試問題は、応用問題が多数出題されていますが、答えを導き出す過程に必要な力は、やはり99%が基本だと感じます。さらに、あきらめない強い精神力というものが根底に必要しているようです。要するに、努力することを99%楽しめる子。どんな時でも1%の余裕を持てる子。そういう子を学校側は欲しているのではないかと感じました。

では、そのための対策とは…。
まず、努力するということは、学習面でいうと、とことん繰り返すということになるかと思います。どの教科でも言えることですが、1つの問題をある程度期間をおきながら4回繰り返して解くこと。これが中学入試の対策学習の基本でしょう。

また、1%の余裕というのは、私たち大人の担う部分と思われます。余裕のある子というのは、自分自身の生に自信を持っています。自分の存在を認めてもらっているという安心感、この気持ちが余裕を持たせていくのです。私たち大人にできることは、その存在を認めることだけです。

もしかすると、子供たちに片目をつぶりつつ「今日も頑張ったね」というこの一言を、どれだけ沢山かけてあげられたかということに、明後日の成否が掛かっているのかもしれません。


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