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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

学ぶことの意義Ⅰ

2008年10月30日 | 中学受験 合格力随想
現在は、物が余っている時代です。また、本当はお金も余っている時代です。人類の生産力が発展したことにより、人間は過去のどの時代よりも豊かな時代に暮らしています。しかし、その豊かな時代のゆえに人口増加が起こっていることと、富を分配するシステムがうまく機能していないために、豊かな生産力が富の偏在という形で現れています。こういう時代に、多くの人が幸福に暮らすためには、政治の力が必要です。きっと、人間の知恵 . . . 本文を読む

失敗を恐れない心

2008年10月10日 | 中学受験 合格力随想
『まずはやってみよう』。私が何か行動するときに思う言葉です。いい加減に聞こえるかもしれませんが、この言葉のおかげで今までたくさんの楽しみを見つけてきました。頭でぐるぐる考えていても答えが見つかることはほとんどありません。未来なんてだれにも分かりません。ならば、「『まずはやってみよう』。いつもそう考えることにしています。亡くなったサントリーの社長・佐治敬三さんの口癖も『やってみなはれ』でした。 . . . 本文を読む

「ほめることが苦手」

2008年10月01日 | 中学受験 合格力随想
中学受験の現場で保護者の方と懇談するとき、「お子さんは毎日塾でプレッシャーを感じて生活しています。お家ではほめて下さいね。」、とお話しすることがあります。また、「ほめることは、子供たちが前向きに取り組むエネルギーを生み出す大きな力です。」とも、申し上げます。すると10人中7~8人の方は「ほめてないですねぇー」「ほめるとこがなくて」とおっしゃいます。そこであるお話を一つ。小学生のご姉弟とお母様(仮に . . . 本文を読む

足のつかないプール

2008年09月05日 | 中学受験 合格力随想
保護者の方に「足のつくかつかない深さのプールが一番速く泳ぎを覚えます。水も少しは飲んだ方がいいのです。」というお話をすることがあります。何事も多少付加がかかり、ストレスを感じるぐらいの方が早く上達することの例えとしてお話しします。その付加は、時間制限であろうと問題量であろうと構わないのです。少ししんどいぐらいが成長の糧となります。先日、こんなお話を聞きました。このお話もまさにこのことの類でしょう。 . . . 本文を読む

迂遠なる道

2008年08月19日 | 中学受験 合格力随想
中学や高校の入試で、作文の試験を行うところが増えています。これは、子供たちの学力で、読解力と表現力が低下していることと無縁ではありません。従来の学習は、与えられたものを正確に記憶し、それを早く正しく再現することが中心でした。そのような学習は、学力の土台としては必要ですが、それがそのまま学力の中心となるわけではありません。本当の学力とは、初めて出合うような新しい問題にたいして、自分の持っている知識を . . . 本文を読む

見る・観る・看る・視る・診る

2008年08月05日 | 中学受験 合格力随想
聞いた話です。ある幼稚園で運動会がありました。その幼稚園では、ぐるり見回しても、応援に来ているお父さんお母さんの手にビデオもデジカメもなかったとのこと。ビーチパラソルをたてて、ビデオ片手に場所とりをする保護者もいる昨今なのに誰も持っていませんでした。 しかし、その中に一人だけデジカメ撮影中の方を発見。「やっぱりカメラは必要だよ。」と思ったそのとき、幼稚園の先生のやさしい声が聞こえてきたそうです。 . . . 本文を読む

勝ち組と負け組

2008年07月26日 | 中学受験 合格力随想
交通網が整備され、商品の流通経路が確立された結果、私たちは家にいながら全国のものを手に入れることが容易になってきました。便利になったものだとつくづく感じます。消費者にとってはありがたいことだとも思っています。しかし一方、作る側は生き残るために厳しい競争を余儀なくされます。インターネットを通じて全国津々浦々の商品が、同じ土俵で商品価値を競います。質のいいものを作るのはもちろんですが、可能な限り無駄を . . . 本文を読む

語彙を力に変える

2008年06月05日 | 中学受験 合格力随想
学年が上がると、一時的に作文が上手に書けなくなる時期があります。特に、小学生のころによく書けていた子が、中学生の課題になると以前のように面白いものが書けなくなるということがあります。それは、新しい課題に必要な語彙が、まだ自由に使えるようになっていないためです。 そのときに、周りでできることは、やはりいいところを見つけて褒め続けてあげることです。褒めながら、その学年にふさわしい音読や読書などを進めて . . . 本文を読む

回路が開ける時

2008年06月01日 | 中学受験 合格力随想
みなさんのお子さんの中には、今年受験される方がいらっしゃると思います。また、1~2年後に受験するという方もいらっしゃるでしょう。そんな方々に、今回お伝えしたいことは、「最後の瞬間まで勉強していよう」ということです。受験生でない生徒さんをお持ちのの保護者にも「脳のはたらきについて」というような感じで読んでもらえればと思います。 なんだか、受験雑誌みたいな内容になってしまいますが、私の塾へのご相談者 . . . 本文を読む

「語らう」こと

2008年05月13日 | 中学受験 合格力随想
入試で作文や小論文の試験を出すところが増えています。小中学生の作文試験対策についてまとめました。大事なことは、全部で5つあります。 ▼第一は、 とにかくいろいろなテーマで最低10本は書いてみるということです。出そうなテーマで、10種類の作文を書いておけば、実際の試験でも使えそうな実例や意見が準備できます。 ▼第二は、 誤字を徹底してなくすことと時間内に字数を埋める練習をすることです。誤字は . . . 本文を読む

豊かな表現力の一端をになうもの

2008年05月08日 | 中学受験 合格力随想
♪卯の花の匂う垣根に ホトトギスはやも来鳴きて、忍び音もらす 夏は来ぬ 五月の初めといえばこんな季節でしょうか。私は近ごろ町中に引っ越しましたが、以前はチョットだけ郊外でしたので、朝は「ホーホケキョ」で目覚めることもありました。たしか三月になったばかりの頃から、三通りほどの「さえずり」を確認しています。見事に「ホーホケキョ」と鳴くことができる名人鳥くん、「ホーホケッ」の期待の新人鳥くん、「ケ . . . 本文を読む

語り継ぐ雄姿

2008年04月27日 | 中学受験 合格力随想
去年、アメリカで開催された日米大学野球選手権。日米大学野球に興味があるというよりは、佑ちゃんこと早稲田大学・齋藤佑樹投手の人気で注目された大会でした。相変わらずその人気はすさまじく、いつでもカメラが狙っている状態。しかしそのスター性から、先発した第3戦には日本を見事優勝に導きました。 齋藤投手を初めて見たのは、一昨年の夏の甲子園。テレビの中で、まだかわいらしい(失礼な言い方でスイマセン。^^;) . . . 本文を読む

「ねえ、知ってる?」

2008年04月17日 | 中学受験 合格力随想
先日、ある保護者の方から聞いたお話。 …「ねえ、知ってる?」「知ってる?ママ。」と開口一番にこれを言って帰ってくると、うれしくなるとのこと。「きたきた。学校で、塾で、習ってきた知識を披露したがっているだ。」「今日は楽しい学びが出来たんだな。」と。 続きます。「しめすへんって神様に関係ある漢字が多いんだよ。『神社』でしょ、『祈る』とか、『礼拝』とか!ねえ、知ってた?ママ。」「う~ん、知らない。」 . . . 本文を読む

生き残る珠玉の言葉

2008年04月12日 | 中学受験 合格力随想
この前、電車に乗っていたときのことです。隣の席で女子高生が、おしゃべりしていました。聞くともなく聞いていると、こんな会話が耳にとびこんできました。 「なにーこれー、ギガかわゆす~」 「ほんとー、チョーやばいよね~」 思わずのぞきこむと、二人はかわいい犬の写真を見ています。どうやら、「ギガかわゆす」というのは「とってもかわいい」ということ。「チョーやばいよね~」というのは、「危険なくらいに、すば . . . 本文を読む

長文読解の基本

2008年03月26日 | 中学受験 合格力随想
子どもたちの中に「長文読解が難しくて、意味がわからない言葉がたくさんある。一つ一つ調べていると、なかなか先に進まないのだが…」という人がいます。たしかに語句の意味を調べることは大切です。しかし全部の意味がわからなければ、長文を理解することができないのかというと、答えはNO(ノー)です。 私たちは、人の話を聞いているとき、内容を100%理解し、記憶しながら聞いているわけではないようです。本を読むと . . . 本文を読む