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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

過去問は…

2009年06月26日 | 中学受験 合格力随想
今回は、実践的な話です。主に、高校3年生を対象にしたお話とお考え下さい。

受験勉強の目的は、志望校に合格することです。この目的に比べると、塾の点数がよいとか、模試の点数がよいとかいうことは、何の目的でもありません。ここをしっかり押さえておくことが大事です。

志望校に合格することを目的にしたときに、いちばんふさわしい教材は、過去問です。過去問は、自分がどれくらいできるかを見るほかに、何が苦手か、どういう傾向で出るのかを見るために使います。過去問の貴重さを考えると、今年の分の過去問だけでなく、古本で昨年一昨年のものをそろえておくぐらいにするとよいでしょう。

ところが、過去問は、取り組むときにかなり精神的エネルギーを必要とします。そこで、とっておきの方法を説明します。それは、まず、1年間分の過去問の答えだけを先に書きこんでしまうことです。これなら気楽にできます。そして、その問題と答えを続けて読んでいけばいいのです。それだけで、自分がどのくらいできるか、何が苦手か、どういう傾向で出るのかということがほぼつかめます。

しかし、ここでつかんだ傾向は、時間がたつとだんだん忘れてしまいますから、ときどき軌道修正のつもりで過去問に取り組むということが大切です。ですから、過去問はいっぺんにやるのではなく、模試と同じように、自分のペースメーカーとして間隔をあけてやっていくことが大事です。

以上のことを、毎年、受験生に言っていますが、ほとんどの生徒は、実は11月ごろになってからやっと過去問に取り組みます。過去問は、本当は、高校2年生の3月の春休みごろにやって、今後の勉強の方向を決めるときに使うものなのです。

しかし、何を始めるにも遅すぎるということはありません。もし、まだ過去問に取り組んでいない人があったら、早速明日から取り組んでいきましょう。受験に必要な学習の輪郭が、必ず見えてくるはずです。


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