2007年世界陸上大阪大会・女子100mに、ジャマイカ出身(スロベニアに移住)のマリーン・オッティが、女子では大会史上最年長となる47歳で出場しました。彼女は、1980年のモスクワオリンピックから7大会連続出場を果たし、実に27年間も世界のトップで活躍した大ベテラン選手です。かっては三位が多く『ブロンズコレクター』・『ブロンズの女王』というネーミングまで与えられていましたが、1993年の世界選手権でついに金メダルを獲得しています。大阪大会では残念ながら4位となり、1次予選を通過することはできませんでした。
次の三項は、子供の発達段階に応じたスポーツの指導に関する講義録の一部です。
1.練習量を考えること。(トレーニングのやり過ぎは、成長に支障をきたす。)
2.多種目型のトレーニングをすること。(同じ部位ばかり使うことを避ける。)
3.適切なトレーニングのために、練習を制限すること。(発育途中の子供に疲労を蓄積させると、集中力の低下を招き、ケガや事故につながる。)
このことからもわかるように、国際陸連の指導のスタイルは、「じっくり育てて、長期間(一生涯)競技ができるようにする」にシフトしています。一昔前までは、子供時代に才能を見出し、中高時代に開花、20代前半でピークを迎え、30歳前後に現役引退、というパターンが多かったそうですが、現在は違っています。オッティは、世界陸上で同じ組で走った2人の19歳の選手には競り勝っています。こんな選手は珍しいように思えますが、今後増えてゆくことが予想されます。オッティに破れた19歳も同じく、28年後も現役、若手選手に勝利…ということもあながち夢物語ではありません。
ではここで、先に述べた3つを「学習」に置き換えてみたいと思います。
1.学習の量を考えること。(心身の成長には遊びや運動、お手伝いの時間も必要。)
2.複数の科目を学習すること。(同じことばかりでなく、気分転換を。)
3.時間を制限すること。(あまりにも長時間にわたると、疲労が蓄積、集中力が低下。)
共通点がありますね。これは「じっくり育てて長期間(一生涯)」についても言えることです。私たちはつい「できるだけ早く、目に見える成果を」と期待してしまうものです。しかし「ピークを迎える」ということは、下降線をたどる一歩手前にあるということなのです。運動能力の急激な伸びが選手のピークを早めるのと同じように、急に上手になったものは、後が長く続かないものだとご理解下さい。
「なかなか上手くならない」「本当に上達するのだろうか」と不安になることもあるかもしれませんが、地道な努力は、必ず実を結びます。新しい課題に取り組む勇気を持ちつつ、一歩一歩進めばいいのです。そう、マリーン・オッティのように…。
次の三項は、子供の発達段階に応じたスポーツの指導に関する講義録の一部です。
1.練習量を考えること。(トレーニングのやり過ぎは、成長に支障をきたす。)
2.多種目型のトレーニングをすること。(同じ部位ばかり使うことを避ける。)
3.適切なトレーニングのために、練習を制限すること。(発育途中の子供に疲労を蓄積させると、集中力の低下を招き、ケガや事故につながる。)
このことからもわかるように、国際陸連の指導のスタイルは、「じっくり育てて、長期間(一生涯)競技ができるようにする」にシフトしています。一昔前までは、子供時代に才能を見出し、中高時代に開花、20代前半でピークを迎え、30歳前後に現役引退、というパターンが多かったそうですが、現在は違っています。オッティは、世界陸上で同じ組で走った2人の19歳の選手には競り勝っています。こんな選手は珍しいように思えますが、今後増えてゆくことが予想されます。オッティに破れた19歳も同じく、28年後も現役、若手選手に勝利…ということもあながち夢物語ではありません。
ではここで、先に述べた3つを「学習」に置き換えてみたいと思います。
1.学習の量を考えること。(心身の成長には遊びや運動、お手伝いの時間も必要。)
2.複数の科目を学習すること。(同じことばかりでなく、気分転換を。)
3.時間を制限すること。(あまりにも長時間にわたると、疲労が蓄積、集中力が低下。)
共通点がありますね。これは「じっくり育てて長期間(一生涯)」についても言えることです。私たちはつい「できるだけ早く、目に見える成果を」と期待してしまうものです。しかし「ピークを迎える」ということは、下降線をたどる一歩手前にあるということなのです。運動能力の急激な伸びが選手のピークを早めるのと同じように、急に上手になったものは、後が長く続かないものだとご理解下さい。
「なかなか上手くならない」「本当に上達するのだろうか」と不安になることもあるかもしれませんが、地道な努力は、必ず実を結びます。新しい課題に取り組む勇気を持ちつつ、一歩一歩進めばいいのです。そう、マリーン・オッティのように…。