国語力というものは、もともとは日本語力です。日本語を駆使する力は、生活の中で育ちます。これに対して学習の中で育つ国語力は、漢字の書き取りや熟語やことわざを覚えるような知識的な日本語力です。日常生活の中で、日本語に接する機会はいくつかに分類することができます。その一つが対話であり、テレビを含めたメディアであり、読書といえるでしょう。
家族との対話は、手軽で効果が極めて高い日本語の学習機会です。これ . . . 本文を読む
今回は、メモリーツリーを書く上で留意すべきことを上げてみます。
第一は、書く前に判断して関連のあることだけを書く、というやり方はしないということです。自由奔放に判断を入れずに思いついたことをどんどん書くということが大事です。
第二は、できるだけ単語だけでは書かない、ということです。単語だけで書いたものは、考えが熟していず、散漫な思考になりがちです。
第三は、逆に長すぎる文章を書かない、と . . . 本文を読む
今回は、具体的なメモリーツリー書き方の説明です。まず、準備するものは、紙と鉛筆です。カラーペンで書くというのもよいかもしれません。カラーペンを使うと、記述事項の重要度毎に色分けができるので、あとで読みやすくなります。
書き方は、最初にまず、目的を明確にします。次に、その目的に応じた方法や条件を明確にしていきます。そして、いよいよ書き始めるのですが、メモリーツリーを書いていく上で大事なことが三つあ . . . 本文を読む
理科・社会などの暗記教科の学習に於いて、その子なりのメモリーツリーの作製をお勧めしています。今回は、このメモリーツリーについて3回に分けてお伝えしたいと思います。
脳の中には、たくさんの情報があります。人間は、このたくさんの情報を短期記憶を使って考えています。短期記憶というのは、7つぐらいのものを覚えておく記憶です。例えば、初めて聞く電話番号は、その場でしか復唱することができません。このような記 . . . 本文を読む
長文の音読は、毎日10分ほどの時間でいいので、習慣になれば難しいことではありません。習慣にまではなっていないという場合は習慣にすればいいだけです。で、どのようにして習慣化していくか。問題はそこです。毎日の音読が習慣になっていないお子さんにお勧めしたいのが「音読は食事の前に」ということです。
どうして食事か、というと、ご飯は毎日食べますから、音読と朝ごはん、または音読と晩ごはん、をセットにしてしま . . . 本文を読む
小学生から受講してくれていた生徒のお母さんが、かってこう言われたことがあります。「以前は気がやさしく自分に自信がないところがあったのですが、学習に取り組み作文を書くうちに、教室でも自分の意見を発表できるようになり、今では生徒会の役員までやるようになりました」、と。これは、とてもうれしいお話でした。
問題に取り組むことや作文を書くことには、こうした利点もあるのです。なにごとかを突き詰めて考えたり書 . . . 本文を読む
アメリカという多民族国家は、現在も様々な言語を持つ民族が流入しています。殊に、南米と接する中南部においてはスペイン語圏の民族の移住が多く、ラテン系の言語が生活言語となりがちです。そんな彼らが英語を公用語として使えるようになる取り組みが、精力的に行われています。
特に、子ども達はアメリカに生まれながら、英語の読み書きの力が極端に劣っていて、その補完が急務とされています。なぜなら、そのハンデが所得格 . . . 本文を読む
子供達が立体図形を描くときに、見えない裏側をかいてしまうことがよくあります。これは、見えるつもりという先入観から引き起こされることが多く、まだ細部への意識が発達していないことに原因があるようです。絵を描くときの意識とテストで答えを導くときの心理には共通性が存在します。
絵を描くときのお話しを少しすると、上手に描く人の多くは細部までしっかり見て描きます。その人は顔を描くときには、顔とはこういうもの . . . 本文を読む
平成19年1月20日に初掲載、同年12月27日に再掲載、さらに翌年12月1日に再々掲載した記事です。よたびの掲載となります。やはり、これはアルゴの年中行事です。風に向かって立つライオンのお話にお時間を少しだけお譲り下さい。今年も同じフレーズの書き出しから始まります。敢えて、本文の訂正はしていません。最初に書いた時の感動が少しでも伝われば幸いだと思っています。全ての受験生に贈る色褪せないエールとして . . . 本文を読む
読書をしていると、分からない語に出くわすことがあります。読めないだけなら読みとばして文章の大意をつかめばいいと思うのですが、日本人でありながら(しかも私の場合、けっこう年を喰った)日本語が分からないなんて、自分が許せない気持ちになって辞書をひきます。
難解な漢字や、故事に基づく言葉がわからなかった場合は、日本語とはなんと奥の深いすばらしいものであることか、と感嘆することで自分の不勉強を慰めて、反 . . . 本文を読む
今日は「言葉の使い分け」について少々。とは言っても、国語の文法のような難しい話ではありません。
私たちは、普段無意識のうちに、言葉を使い分けています。たとえば、仲のいい友達同志話すとき、それほど仲良しではない友達と話すとき、家族と話すとき、先生と話すとき、まったく同じ話し方をすることはありません。最近では先生に敬語を使わず、「せんせー、紙!」みたいな言い方をする生徒もいるようですが、そうは言って . . . 本文を読む
保護者の方にとって、毎日同じことをさせるということは、簡単そうに見えて実は一番大変なことです。それに比べれば、目先を変えて次々に新しいことをさせていくことははるかに簡単です。例えば、今週はこっちのドリルをやり、それが終わったら、来週はあっちの問題集をやるというような学習は、割合簡単に続けることができます。しかし、本当に学力がついていくのは、同じことを毎日コツコツと続けていく学習なのです。それでは、 . . . 本文を読む
ロシア語同時通訳者で作家の米原万里さんの著作『不実な美女か貞淑な醜女か』に興味深いお話がありました。通訳の仕事と言うと、何よりも外国語の能力が重要に思われます。ところが、こんな意外な話があるのです。
同時通訳の会社には、多くの通訳志望の人々が訪れます。英語同時通訳派遣会社最大手の会長は、その人たちが通訳に向いているかどうかを判断するために、英語ではなく、日本語のほうに注目するそうです。母国語であ . . . 本文を読む
読解力の本質について少し。
読解力は、国語の成績にその一部が表れます。しかし、国語のテストで評価される国語力は部分的なものです。そのため、だれでも正しいやり方で勉強すれば高得点が取れるようになるという面を持っています。また、そうでないと客観的に採点したり、優劣をつけたりすることができません。
そこで、現在の国語の入試問題は、この高得点傾向を緩和するため、長文化する方向にあります。つまり、速度に . . . 本文を読む
草木染めというものがあります。身の回りの植物を染料として活用するものです。世界中にその方法は存在するようですが、日本のものが最も繊細な色合いとのこと。
なるほど、志村ふくみさん(人間国宝)のような方が現れるほどなのですから。やはり、季節の移ろいがある日本に根ざした植物を使い、その移ろいを感じて生きてきた日本人の感性のなせる技なのかもしれません。すなわち、四季それぞれの色を染め、自分自身や身の回り . . . 本文を読む