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ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

5本の親竹

2009年06月04日 | 中学受験 合格力随想
5月のある日、我が家に珍客が訪れました。それは、裏の竹林からの訪問者・タケノコです。早速、娘は『タケコ』と名付けて、日々の成長を楽しみにしています。よくぞ掘って食べなかったものです。食べていたら非難の嵐でした。

「雨後のタケノコ」とはよく言ったもので、一雨毎に背丈を伸ばし、もう今では二階のベランダに達しました。そろそろ頭止めをしなければならないでしょう。聞いた話では「1本の若竹の成長には、最低5本の親竹の協力が必要」とのこと。タケノコは、親竹が光合成でかせいだ栄養を充分に与えられることによって、すくすくと育つことができるのです。

子どもたちの成長も同じで、保護者の方だけの努力ではなかなか難しいものがあります。私が子供の頃は地域のコミニュティの結びつきが強く、近所にうるさいオバチャンや恐いオッチャンがいたものです。また、学校との関係、いや先生個人との関係がもっと濃密だったような気がします。

今、子供達は希薄な人間関係の中で保護者の方だけを頼りに成長している気がしてなりません。純粋培養はある意味ひ弱さと同意です。出来得れば、子供達に様々な体験や刺激をいろいろな角度から与え、画一的でない魅力あるタケのようなスクスクとした成長を促したいものです。私は、私たちの塾がその成長のための5本の親竹の一本になることができれば、と常々思っています。


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