自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

8月1日

2014-08-01 | 登山
朝3時、起床。この時間でも暑いことに辟易。身だしなみを整えて、タクシー会社に電話。『今お客様の地域に配車可能な車はありません』と断られる。遅刻するのかと絶望。うだうだしても仕方がないので、タクシーを求めて街をさまようことに。

何故3時起きかって、もろちん登山です。本日登るのは金峰山。『テント泊したい』『ボルダリングしたい』『風呂なしはありえない』『昔挫折した山にリベンジしたい』という、バラバラな思惑の到達点でした。

登山道はいくつかありますが、もっともマイナーな登山道だと噂の、廻り目平キャンプ場からのルートになりました。キャンプ場なのでテント泊出来る、ボルダリングスポットも多い、山荘があって風呂もある、登山時間も比較的短い。ほら、理想通りでしょ。

その代わり、立地はよろしくない。そもそも金峰山自体がちょっと遠いうえに、公共交通機関は無し。登山時間が比較的短いとはいえ、6時間コースなのでのんびりできない。高速が混んだら死ねる。当初は『始発で車借りて~』なんて言っていましたが、ヤバそうなのでこの時間になったわけです。

レンタカー係に任命された私は、見事に寝坊。という夢を見て嫌な汗とともに起床したのです。ホッとしたのもつかの間、冒頭の通りタクシーの呼び出しに失敗。とりあえず大通りに出ればタクシーに会えるかなーと思ったら、サクッと捉まりました。良かった良かった。

タクシーで24時間営業のレンタカー屋へ。4時過ぎに車(日産マーチ)を確保して、同行者をピックアップ。5時に高速道路に突入。いやー、空いてるね。超走りやすい。日産車を運転するのは初めて。同クラスのFIT(ノーマル)と比べて、パワーはある気がする。さらにアイドリングストップで省エネ。ただ、パネルが見づらい(スピードメーター以外サッパリ)のと、荷物室がちょっと狭いのが難点。気を抜くとふらつきやすい気がしたので、直進性もちょっと低いかな。

恐ろしいほど順調に中央道を走れました。眠くなりかけたので双葉SAで小休止。長坂ICで下りて、ここからは一般道。1時間ほど走ります。この辺一帯は高原レタスの産地のようで、集落を抜けると畑しかない。まさに日本の田園風景って感じで、大好物です。バイクで来たい!作業用に、車よりデカいトラクターが各畑にいるんだけど、みんなバックパックを背負っててワラタ。

天気はすごくいいんだけど、ものすごく霞んでいるのが気になるね。空は青空なんだけど、近くの山ですらうっすらって感じ。このままだと、山頂からの景色も残念かなぁ。

8時半にキャンプ場に到着。早速登山開始。最初は川沿いの道。砂利道で歩きにくいけど、傾斜は緩やかなので楽ちん。川がすごくキレイで、大興奮。川遊びしたいぜ。1時間ほどで川沿い終了。川を渡って山道へ。渡河前に、少し川遊び。うーわ、めっちゃ水冷たい!手がしびれてきた!

山道に入ると、急に傾斜がきつくなる。暑さと相まって一気にへばる。1時間弱は所々で川に出るので涼しげですが、そこからはひたすら森の中。ときどき風が抜けるけど、とにかく暑い。あっという間にヘロヘロです。足元がふらつく…。朝ごはん、起きた直後とSAでおにぎり一個ずつ食べたけど、足りなかったのかもしれない。夏の登山はゼリー飲料が必要かな。

みんなヘロヘロぐったり。休憩も多くなる。休憩すると足が重くなるから休みたくないんだけど…。でも無理して倒れるわけにもいきませんからね。あー、塩分タブレットうめぇ…。それにしても、人がいない。人気がないとは聞いていたけど、まだ2人にしか会ってないぞ。静かでとてもいいです。

ヘロヘロになってから2時間弱、山小屋に到着。グッタリんこ。コロッケパンを食べて体力回復。ここから山頂までは20分。もう一踏ん張り。ここから景色が変わって、岩登りに。川沿いの砂利道、林道、岩場と、表情豊富な山だなー。

岩場は風が抜けるので、ちょっと楽。パンも食べたし、さっきより元気。無心で岩を越えているうちに、山頂に到着。やったぜ!心配していた景色ですが、霞がかなり晴れて遠くまで見える!けど、雲が多い。富士山が見えるはずが、真っ白。でも、さっきまで雲の中だった瑞牆山はハッキリ見えるぞ。湧き立つ雲に、抜けるような青空。富士山は残念だけど、これはこれでステキ。

狭い山頂は、比較的若い登山者が多く、邪魔。写真撮影スポットに居座ったり、通路にたむろったり。うざいことこの上ないので、ちょっと離れた五丈岩という奇岩へ移動。岩好きの元上司が大興奮しているので、その脇でお昼ご飯。疲れすぎて食欲はあまりないけど、ちゃんと食べておかないとね。日差しが強くて暑いけど、風が大変気持ち良い。10分くらいボーっとしてしまいました。

さて、気を取り直して下山です。来た道を戻ります。尾根伝いに歩くルートがすごく気持ちよさそうだけど、車があるから仕方がないね。下りは登りよりも楽ではあるけど、気温が上がっていっそう暑い。風も弱くなった気がする。ヘロヘロとはちょっと違う疲労感満載。

『水場まで頑張ろう。水場で水分補給して、体を冷やそう。』そう思って頑張っていたのですが、辿り着いた水場には団体客。毎度のクラブツーリズム。最近、どこの山に行っても見かけるよ。おそらく、さっき休んだ山小屋に泊まるんだろうな。賑やかで休憩できる雰囲気ではないので、水だけ汲んで移動。

30分ほど頑張って、渡河地点まで戻ってきました。ここで休憩。さっき汲んだ水、美味しいぜ。汲んだ直後は冷たすぎてがぶ飲みできなかったけど、30分経ってちょうどいい温度になってるよ。手先をしびれさせながら顔を洗ってサッパリして、呼吸を整えて再出発。ここからは緩やかな砂利道なので、だいぶ歩きやすい。疲れているのでスピードアップはしないものの、へばることはありませんでした。

休憩込みで7時間ほどで帰還。近年稀にみる疲労感…。ここでテント組の野営地を確保。別行動のボルダリング組が野営地を確保するはずでしたが、遅延により確保できず。場所が空いてなかったらどうしよう…と心配していましたが、意外といい位置が空いていて一安心。テント組はテントの設営、我々は山荘へのチェックイン。

案内された部屋は、六畳。大部屋ではなく個室だよ。ちゃんとした布団だけでなく、浴衣やタオルまで用意されているんだぜ。さらには部屋にテレビまで…。もはや旅館だ。汗だくなので、まずはお風呂へ。テント組も有料で入れるんだよ。使い捨てのボディーソープとリンスインシャンプーを渡されたけど、シャンプーの袋が開かなくてブチギレ。歯を使って開けたけど、リンスインとは思えない髪のきしみにまたブチギレ。ガッデム。

風呂上がり、今度はバーベキューの準備です。合流したボルダリング組が持ってきてくれた機材や具材を広げて、火をおこして材料を準備。まずはカセットコンロでミルク鍋。白菜玉ねぎエノキベーコンを牛乳で煮込んで、コンソメ塩胡椒チーズで味付け。調理が終わるころには太陽は山に隠れて、Tシャツでちょうどよい気温に。おかげで美味しく頂きました。

ミルク鍋の調理中、山用コンロでソーセージを焼いておつまみに。シンプルでうまいっす。疲れた体に発泡酒が染みるぜ…。一方焚き火では、豪快にトウモロコシを焼き中。ホイルで包むの面倒だから、皮のまま焼いたれと。いい感じに皮が焦げたところで、火から離して蒸し焼きに。今度はサツマイモを焼く。これはちゃんとホイルに包んで。

ある程度冷めたところで、トウモロコシにかぶりつく。うまっ!新鮮なのもあるだろうけど、味が濃くて甘くてめちゃうま!根元のほうはちょっと火の通りが甘かったけど、歯ごたえがあってよしってことで。トウモロコシに夢中な間に、サツマイモもいい感じに。時期的に小ぶりだったけど、これもまたうまいぜ!サイズ的には100円ローソンと被るけど、味が段違い。ホクホクして最高だ。

芋に夢中になっている間に、今度はミルク鍋がリゾットにクラスチェンジ。うまいっす…めっちゃうまいっす!肉の無いバーベキュー、想像をはるかに超えたクオリティでした。どうでもいいけど、トウモロコシの皮が歯に挟まりまくって気持ちが悪いです。

気づけば日も暮れ、火のそばにいないと肌寒く。その代わり、今度は満天の星空。ブルーハーツの夜の盗賊団を歌いたくなるね。暗がりに焚き火の明かりがあって、Aさんが淹れてくれたコーヒーを片手にのんびり。最高だ…。寝転がって夜空を見上げると、天の川っぽいものも見える。新月だったので、タイミングも良かったね。流れる光があったけど、燃え尽きなかったから人工衛星か宇宙ステーションかな。流れ星っぽいものも見つけたので、幸せな結婚をお願いしておきました。

うー…冷えてきた。そろそろ山荘も閉まる時間だし、撤収にしましょう。ゴミと鍋を片づけて、テント組はそのままテントへ。我々は山荘に戻って、浴衣に着替えて、トウモロコシの皮を除去して、9時半に就寝。今日は楽しかったな…。

翌朝、5時に目が覚める。
 元上司:毛布一枚で『昨晩はすごく快適な気温だったね』
 オスギ:毛布+綿布団で『ちょっと肌寒かったですね』
これが体脂肪率の違いか。1時くらいに目が覚めて、布団を追加したんだよ。しかし、信じられないくらい涼しい。

朝食もテント組と一緒に。だって、素泊まりなんだもの。メニューは、特製ホットサンド。食パンにハムとチーズを挟んで、ホットサンドメーカーで焼くよ。カセットコンロ、大活躍。昨日の牛乳が残っているので、コーヒーはカフェオレに。あ、めちゃめちゃうまい。昨日残ったサツマイモも、バターと塩で炒めて頂く。また味が変わって美味しい。

朝焼けに燃える山がキレイだ…けど、寒い。Tシャツ一枚だと凍えるぞ。念のためフリース持ってきておいて良かった…。都内の熱帯夜がウソのようだよ。

さて、本日の予定はどうしようか。近くのハイキングコースを歩くか、近くの山に登るか、川遊びするか。どうやら午後から天気が崩れるらしい。今日もぬけるような青空なのに…。みんな早めに切り上げて、中央道が混むのではないかと予想。じゃあ川遊びでサクッと帰りましょう。

部屋に戻って荷造りして、荷物を車にぶち込む。タオルだけ持って、ちょっと歩いて川辺へ。キャンプ場も川辺だけど、他の人が多いので、登山道の途中まで行くよ。30分くらい歩いたところで川へ降りて、水遊び。靴を脱いでズボンを膝まで上げて、ダイブ!10秒も我慢できなかった。つっっっっめてぇぇぇ……。冷たいを通り越して痛い…。

あまりの冷たさに、遊ぶどころではない。気温は低いが日差しが強いので、川辺でゴロゴロ、暑くなったら川に入って凍える、岸に上がって温まる、を繰り返す。のんびりコーヒーを飲みながら、ボーっと川を眺めていますが、オレ、2時間はこのまま時間を潰せるな。

ホントに2時間経ったところで、名残惜しいけど撤収。道路が混む前に帰らないとね。金峰山、良かったぜ…!途中、地元のスーパーで桃を購入。お昼に有名な鶏料理屋に寄ったら、30分待ちでした。気温は上がりまくっていて、立っているだけで汗がじんわり。朝の快適さはどこに行った…。でも、スゲー美味かった!また来たいね。

小仏トンネルで渋滞していたものの、比較的順調に都内に戻ってこれました。都内暑いよ…。元上司を送り届けたところで、土砂降り。久しぶりにワイパーを全力稼働させたよ。ちょっと霰交じりだった気がするよ。

Aさん宅まで着いたけど、雨が上がる気配無し。家までの10m、ダッシュする羽目になりました。最後の最後でお疲れ様です。ちなみに私は、傘なんて持っていません。駅から自宅なら濡れてもいいですが、レンタカー屋から駅までずぶ濡れは勘弁願いたい。レインコートは出したくないし。止んでくれないかなぁ。とか考えていたら、給油のことをすっかり忘れていました。レンタカー屋まであと500mだよ!

東京駅近辺、ガソリンスタンド無さすぎ。Google先生に聞いてみたところ、日本橋のほうにエネオスがあるってさ。八重洲口の渋滞通過に10分くらいかけながら、やっと着いたエネオスは閉まってました。ガッデム。もう一度Google先生に聞いてみたら、もう少し先にエネオスがあるってさ。一方通行の罠に気を付けながら、やっと着いたエネオスは閉まってました。マジガッデム。さらにGoogle先生に聞いてみたら、もうちょっと先に出光のセルフがあると。狭い路地を気を付けながら進むと、今度はちゃんと営業してた!うーわやぁったーーー!ジャスティス!

30分も無駄にした結果、雨はほとんど止んでました。まぁ、結果オーライ。車を返して、まだ明るいうちに帰宅。今回はだいぶ疲れたし、ゆっくりできるのはありがたい。

いやー、久々に凹んだ登山だった。おそらく、暑さと睡眠不足が原因だとは思うんだけど、これほどとは…。年々パワーアップしているつもりでも、まだまだだなぁ。バッチリ筋肉痛も来たしね。そういえば、筋肉痛が1.5日後にくるようになった。やばい、老化が…。

キャンプ楽しいし、川はキレイだし、今回は富士山見られなかったしで、リベンジしたい山になりました。朝早くて大変だけど。ちょっとテントも魅力的だなぁと思ってしまいました。高原なら快適だし、狭くて落ち着きそうだし。ただ、重いんだよなぁ…。



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