自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

5月15日

2015-05-15 | 登山
翌日、5:30起床。途中で何度か目が覚めたけど、ここ最近の登山では考えられないくらいの快眠。途中で目が覚めたのは、酒のせいで眠りが浅かったに違いない…。とりあえず朝風呂に入って、荷造りをして、6:30から朝食。本来は8:00なんだけど、貸し切りってことで6:30にしてもらったんだよ。いい宿や…。

朝食は、サラダとベーコンエッグとソーセージとカレー風味ポテサラ。オーソドックスだね。焼きたてのパンがめっちゃ美味しい!さつまいもパンは毎度最高だ…。デザートにイチゴの練乳かけを頂いて、コーヒーを飲みまくって、トイレにこもって、出発。いろいろあって、何故か夏に来ることを約束させられましたが。

さすがに山間部は気温が低い。現在、ギリギリでプラスですが、朝食前は氷点下でしたよ。道路の凍結が心配でしたが、そこは大丈夫でした。登山口までは車で20分。メインの駐車場は8割埋まっていましたが、ちょっと離れた駐車場はガラガラ。リーダーは『思ったより車が多い』と言っていましたが、雪山と春山の間ですし、こんなものですかね。

軽く準備運動を終えて、9:00過ぎに登山開始。登山道に入ってすぐ、雪です。雪を踏みしめながら歩きますが、日当たりの良い斜面は雪がほとんど残っていません。なので、まだ雪山装備はしません。この山、坂が結構急なんですよね。普通、登山道ってつづらおりになっていたり山を回るようになっていたりするものですが、この山は山頂まで真っ直ぐなんですよ。こりゃ大変だ。

30分ほど歩いたところで、足元はほぼ雪になったため雪山装備。私と元上司はチェーンスパイクですが、他の方々はちゃんとしたアイゼンです。この差が吉と出るか凶と出るか。今日は非常に天気が良く、気温がグングン上昇中。このままだと雪が融けはじめるんじゃないか…という心配を持ちながら歩きますが、今のところ、雪は締まっています。スパイクの刃が雪に食い込んでいい感じ。でも、ところどころ雪が融けて岩が顔を出しています。チェーンスパイクは鎖ですので岩場でもさほど苦労しませんが、アイゼンは板に刃がついているうえに刃が長いので歩きづらそう。吉と出たぜ!

しかし、30分もすると雪に埋もれて岩場はほぼ無し。日差しがジリジリと暑い。雪の照り返しがキツイぜ…。若干雪が融けているけど、まだ許容範囲。でもさ、かなりの傾斜なうえに、この気温。帰りが心配で仕方がない…。久々登山のサブリーダーがここでダウン。なんとか登り続けるけど、発言がなくなりました。おしゃべりな人なのに…。このとき、勇気ある撤退も視野に入れていたらしいよ。サブリーダーがヘロヘロのおかげで、ペースがゆっくりで私は快適ですが。

頂上まであと一息というところで、木が無くなって完全に岩場。遮蔽物がないので風が強く、雪が積もりにくいんだね。ここでもチェーンスパイクは大活躍。岩陰の雪でも滑らない、岩場でも歩ける。やったぜ!ちょっと踏み外すと100mくらい真っ逆さまな、デンジャーな岩場でしたが、今日は風が穏やかなので比較的安全。これ、厳冬期に強風だとすごく怖いな…。

雪による足場不良とサブリーダーの体力不足という不安要素がありながらも、ほぼコースタイム通りに登頂。コースタイムで歩くと、そんなに疲れないんだね。さすが独立峰、360°最高の眺め。天気もよくて、八ヶ岳、浅間山、北アルプス南アルプス、よくわからないけどその辺が一望だよ。しかし朝食を食べ過ぎた。あんまりお腹空いてないぞ。パンを2個だけもらって、下山開始。

下山が厄介だった。案の定、雪の表面が融けはじめていました。アイゼンは刃が長いので、融けていない部分まで刺さりますが、チェーンスパイクでは融けた表面までしか刃が刺さらない。つまり、ストッパーにならないだよ。しかもこの急斜面、死が見える。ストックでバランスを取りつつ、かかとで思い切り踏みして段差を作りながら下ります。バランスを崩すと、10mくらい直滑降。滑るのはそれはそれで楽しいけど、マジで止まらないから危ない。

集中して慎重に下っているのですが、アイゼンデビューのサブリーダーが『アイゼンは滑らなくて安全だ』とか『下りは楽だね』とか『おすぎくん、ペース遅いんじゃないの』とか、茶々入れまくり。くそ、登りではほぼ無言だったくせに…!1時間ほどで、急斜面終了。ペースは速くないはずなのに、汗だくだよ。足も思うように上がらなくなってきた…。急斜面が終わるころにはサブリーダーの体力がまた切れて、静かになってました。『アイゼン重い…』下りは楽しいんじゃないんですか。

そこからさらに1時間ほど歩いたところで、本日の登山終了。ふへぇ…疲れた。いったい何度コケたことか。大きなケガはなかったけど、滑った時に岩に突っ込んで膝をぶつけたぜ。荷物を片づけて、さっそくお風呂に行きましょう。今回はレンタカーなので自由に動けるのがいいね。白樺湖方面の立ち寄り湯へ。白樺湖と言えば池の平ホテルですよね。

立ち寄り湯は、ガラガラでした。ふむ、オフシーズンのおかげですね。広いお風呂にのんびり浸かるのは気持ちがいいね。軽くマッサージをして、スポーツドリンクをがぶ飲みして、フルーツ牛乳を頂く。このフルーツ牛乳はサブリーダーに奢ってもらいました。仲直りのしるしです。

さて、あとは帰るだけですが、やっぱりお酒は飲みたいよね。と言うことで、車の中でスマホをいじったのが悪かった。久しぶりに乗り物酔いしたぜ…。結構水分摂ったつもりでも、脱水気味だったのかな。疲労もあるだろうし、しかも峠道だし。死ぬ…。

駅に着いて、グッタリしながら帰りの切符を買って、改めてお店探し。近く(と言っても車でないと行けない)のファミレスでもいいかという話になったのですが、何度か行ったことのある蕎麦屋が開いていたので蕎麦に決定。以前は17時開店だったのに、早まったんですね。

ビールを飲みたいところですが、車酔いから回復していないのでお冷で。何故かお通しがきました。ナンテコッタイ/(^o^)\
天ぷらそばを頼んだのですが、ちゃんと湯切り出来ていないんじゃないか。一言でいえばイマイチ。私以外はみんなザル系の蕎麦を頼んでいるのですが、皆さんはそうでもないらしい。水で〆てるからか。非常にモニョっとしたまま退店しましたが、お通し代取られなかったから許す。超許す。

水分を取りまくったおかげか、気持ち悪さがだいぶ減りました。これなら特急に乗れるね。新宿に着くまでの約2時間、寝るしかない。PSPでテレビ見たいけど、下向いて悪化したら泣ける。幸い、隣に座った見ず知らずの人もおとなしく寝ていたので、心配なく寝られました。そして相変わらず、帰りは停車駅が少ない。小淵沢と甲府の次が、もう八王子だったよ。何事もなく新宿に到着。既にご飯も食べ終わっているので、もう解散。お疲れ様でした。

いやー、今回は久しぶりに大変な登山だった。登り自体は、急勾配ではあったもののペースがゆっくりだったのもあって、比較的簡単な山でしたね。ただ、下山が本当に大変でした。集中しまくりで疲れまくり。ペースが速くないのに、汗だくでしたよ。そして翌日、太ももが筋肉痛。足が筋肉痛になるのは何年振りだろう…。膝が痛くならなかったのは、歩き方が進歩しているからかな。

下山中、大学生と思わしき集団に会いました。これがまたオシャレな恰好をしているんですよ。その格好でよく山に登ろうと思ったなって感じ。スニーカーだし。この雪道を、よくここまで登ってきたよ。でもね、登りより下りのほうが大変なわけですよ。登れないと思った時点で、下れないんです。案の定、降りられなくてキャーキャー言ってた。こういうやつらが遭難するんだろうなぁ。日暮れ前に下山できるといいですね。

リーダー「あいつら、下山できたかなぁ。ヘッドランプなんて持ってないだろうし、心配だよな」
ア「自業自得でしょ。ケータイ電波が入る山だし、ダメだったら警察呼ぶでしょう」
リーダー「お前、意外とシビアだな」

遭難したってニュースになってなかったので、大丈夫だったんじゃないですかね。

やっぱりアイゼンは羨ましいなぁ…買っちゃおうかなぁ…。

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