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B級グルメ道26 そこそこの味「日高屋」

2010年05月16日 22時17分55秒 | Weblog

               
 今回は、駅前の好立地に小さなラーメン店を展開する「日高屋」。ここの神田正会長と言う人物が凄い。毎週日曜日に、日テレ系で7:30から放映される「がっちりマンデー」に出演。この番組は、私のお気に入りの番組であり、ほとんど毎週欠かさずに視聴する。トレンディな会社の代表者を呼んで、経営方針やコンセプト等をバラエティー的に語る番組である。決して、経済誌的な硬い番組ではなく、代表者の人柄等が滲み出る素晴らしい番組だと思っている。
 「日高屋」が、今日の好調さを持って躍進するには、理由がある。「王将」もそうであるが、経営者の機知に富んだ経営手法が素晴らしいのである。日高屋は、駅前の店舗にこだわる。どんなに遅く帰ってきても、駅前に出店していることで、ちょっと寄っていこうと言う気持ちにさせる店の配置とメニューがある。ラーメンが中心であるが、餃子やサイドメニューにバリエーションを持たせている。ラーメンもそうであるが、ちょっと一杯とアルコールを気軽に頼む。そして、そのアルコールの肴(さかな)が充実しているから、ついでにそれも頼む。枝豆、冷奴、ウィンナーソーセージ、野菜炒め等かなりのメニューが、格安に存在している。日高屋のコンセプトは、「飛び切りおいしいものであることは必要ない。そこそこであればいい。おいしいものを毎日食べようとは思わないが、格安でそこそこのものなら、毎日でも食べれる」と言うものである。ここに、素晴らしい経営哲学がある。また、出店も、リサーチ要員は少ないため、マクドナルドや吉野屋(牛丼)が出店している駅前なら、すでに客の来店予想等のリサーチを行なった結果の出店であるため、ここに日高屋も出店する。すでに優良企業であるマックや吉野家がリサーチ済であるため、間違いが無い。安心して出店を決められるのである。しかも、業態は競合しないのである。格安のラーメンやチャーハン、餃子に、アルコール、単品メニューが揃っているのだから、お客がこないわけが無い。誠に、ごもっともである。
 神田は会長職に退いた現在も、自店とその周囲の競合店を視察するのを日課にしている。「今、『日高屋』のライバルは『餃子の王将』だと思っています。王将のような業態があれだけ伸びるということは、同じカテゴリーのうちもチャンスですよ。王将はオープンカウンターで手作りしているから、活気の点でうちは負けている。多店舗展開しているのに、餃子や炒め物を店内で調理するというのは真似ができません」。しかし、対抗策には抜かりない。「メニュー構成で見ると、王将の売り上げの6~7割は餃子や炒め物で、うちは麺類。麺類はうちのほうが強いから、負けているのは餃子だけ。今、王将に負けないような餃子を研究中です。もうすぐ完成しますから、楽しみにしていてください」。
 そんな神田会長の夢:「私は現状では大変幸せです。ですから、私の夢は、何らかの縁で一緒になった社員を幸せにすることです」。うーん、人物的にも大きな人間だと感嘆した!!
                 ㈱ハイデイ日高 神田 正 社長に聞く


何度観ても感動する作品『チャーリーとチョコレート工場』

2010年05月16日 01時04分43秒 | Weblog
  チャーリーとチョコレート工場
 この作品は、何度観ても新たな感動を覚える。今、公開中の3D作品「アリス・イン・ワンダーランド」を手がける素晴らしいコンビ、ティム・バートン監督と俳優ジョニー・デップがタッグを組んだ作品『チャーリーとチョコレート工場』(2005年アメリカ制作)なのである。この作品は、「夢のチョコレート工場」のリメイク版として制作されたのであるが、このコンビの作品らしく、随所に面白く演出されている。また、チョコレート工場内が、実に精錬された夢の工場らしく、見事な作りになっている。工場外が、雪の世界であるモノトーン色に対比して、工場内は実にカラフルなのである。また、この工場に招待された5人の子供の実に特色に富んだ様は、作品を大変興味深く観れるように演出している。
 今回は、民放地上波での放映であったが、ノーカットにて放映された。CMが合間に入る煩わしさはあるものの、この作品が大好きな私としては、非常に堪能できたのである。やはり、好きな作品は、何度観ても飽きないし、その度に、非常に感動するものである。今回は、5人の子供たちの対比に、非常な関心を持って観た。チョコばかり食べている太っちょ、生意気な電子機器オタク、いつもガムをかんでばかりのいけ好かない女の子、金持ちの家系に育った、何でも欲しいものを我慢できずに手に入れたがる女の子、そして、普通の、家族を愛する男の子チャーリー。このチャーリー役のフレディ・ハイモアは、ジョニー・デップが「ネバーランド」と言うピーターパンの作者の自叙伝映画で共演した時に、絶賛をし、ティム・バートン監督にじきじきに懇願して、チャーリー役に抜擢した程の名子役なのである。その通り、実に演技にそつなく、うまく演じるのである。この子の演技には、随所で感激してしまった。また、チャーリーが最後まで残り、工場の譲渡権を手に入れるのであるが、その他4人のこのリタイヤー方法が実に面白い。チョコの川に溺れて、吸引機に吸い上げられたり、紫色に変色されたり、ダスト・ボックスに遺棄されたり等、実にブラック・ユーモア的に処理される。その度に、ウンパ・ルンパ(工場で雇われている小人)が、それぞれを皮肉たっぷりの歌を歌い踊るのである。実にここは面白い演出である。
 その他では、シーンが映画作品のパロディであったりする。工場のテープカットは『シザーハンズ』だったし、ウンパ・ルンパに出逢ったシーンは『スリーピー・ホロウ』のイカボットを彷彿とします。シャワールームで襲われる様は『サイコ』であり、チョコを瞬間移動させるTVの中に映し出される世界は『2001年宇宙の旅』、ビートルズやクイーン、『サタディ・ナイト・フィーバー』のようなシーンもあり、実に計算された笑いを取る演出なのである。さすが、鬼才ティム・バートン監督である。