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何度観ても感動する作品『チャーリーとチョコレート工場』

2010年05月16日 01時04分43秒 | Weblog
  チャーリーとチョコレート工場
 この作品は、何度観ても新たな感動を覚える。今、公開中の3D作品「アリス・イン・ワンダーランド」を手がける素晴らしいコンビ、ティム・バートン監督と俳優ジョニー・デップがタッグを組んだ作品『チャーリーとチョコレート工場』(2005年アメリカ制作)なのである。この作品は、「夢のチョコレート工場」のリメイク版として制作されたのであるが、このコンビの作品らしく、随所に面白く演出されている。また、チョコレート工場内が、実に精錬された夢の工場らしく、見事な作りになっている。工場外が、雪の世界であるモノトーン色に対比して、工場内は実にカラフルなのである。また、この工場に招待された5人の子供の実に特色に富んだ様は、作品を大変興味深く観れるように演出している。
 今回は、民放地上波での放映であったが、ノーカットにて放映された。CMが合間に入る煩わしさはあるものの、この作品が大好きな私としては、非常に堪能できたのである。やはり、好きな作品は、何度観ても飽きないし、その度に、非常に感動するものである。今回は、5人の子供たちの対比に、非常な関心を持って観た。チョコばかり食べている太っちょ、生意気な電子機器オタク、いつもガムをかんでばかりのいけ好かない女の子、金持ちの家系に育った、何でも欲しいものを我慢できずに手に入れたがる女の子、そして、普通の、家族を愛する男の子チャーリー。このチャーリー役のフレディ・ハイモアは、ジョニー・デップが「ネバーランド」と言うピーターパンの作者の自叙伝映画で共演した時に、絶賛をし、ティム・バートン監督にじきじきに懇願して、チャーリー役に抜擢した程の名子役なのである。その通り、実に演技にそつなく、うまく演じるのである。この子の演技には、随所で感激してしまった。また、チャーリーが最後まで残り、工場の譲渡権を手に入れるのであるが、その他4人のこのリタイヤー方法が実に面白い。チョコの川に溺れて、吸引機に吸い上げられたり、紫色に変色されたり、ダスト・ボックスに遺棄されたり等、実にブラック・ユーモア的に処理される。その度に、ウンパ・ルンパ(工場で雇われている小人)が、それぞれを皮肉たっぷりの歌を歌い踊るのである。実にここは面白い演出である。
 その他では、シーンが映画作品のパロディであったりする。工場のテープカットは『シザーハンズ』だったし、ウンパ・ルンパに出逢ったシーンは『スリーピー・ホロウ』のイカボットを彷彿とします。シャワールームで襲われる様は『サイコ』であり、チョコを瞬間移動させるTVの中に映し出される世界は『2001年宇宙の旅』、ビートルズやクイーン、『サタディ・ナイト・フィーバー』のようなシーンもあり、実に計算された笑いを取る演出なのである。さすが、鬼才ティム・バートン監督である。

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