北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

ボンベイ娘

2009年02月03日 02時41分18秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
あろは!
本日のカッチェーリ(コンサート)は、ボンベイ・シスターズ!!

女性ボーカルデュオです。
南インド古典音楽ではこういったデュオものは結構あって、実の兄弟・姉妹だったり、
そうではなく同じ師匠に習った者同士で組んでいたり。
名前もハイデラバード・ブラザーズ、マラディ・ブラザーズ、
カルナーティカ・ブラザーズ、サクソフォン・シスターズ、ラーガム・シスターズと色々あります。
ボーカルものだけでなく、ヴィーナーデュオ、
バイオリンデュオ、サックスデュオ、マンドリンデュオなどがあり、
時にはトリオやカルテットまでもあったりしますが。


で、ずっと前に大きなホールでボンベイ・シスターズを観てあまり好きにはならなかったので、
しばらくカッチェーリに行ってなかったのですが、先日久しぶりに観に行ったら良かったので、今日も行ってきました。
で、もちろん今日も良かったです。

南インドの古典音楽のコンサートが良いものになるかどうかは色々な要素があるように思うのですが、
僕の経験からすると最前列のお客さんですらかなりステージから遠くに座ってるような大きなホールでの
コンサートは概してあまり良くない事が多いように思います。
インドの人ってやっぱり人との関係で何かをするという部分が多分にあって、
やはりコンサートでもお客さんの反応・呼吸などを感じながらやれるような場所での方が気持ちが入ってて面白いです。
あと、お寺でやるコンサートも、信仰深いインドの人たちですから音楽家の人たちも気合が入ってて盛り上がります。
お寺でやる場合は、大体無料なのでお客さんも古典音楽好きな人ばかりが来るわけではなくて、
近所のおじぃちゃん・おばぁちゃんから子供までわらわらと集まるのですが、
そういう人たちは理屈抜きにダイレクトに反応するので、
彼らのツボにはまれば盛り上がって楽しいです。
先日の、ボンベイ・シスターズは正にこのようなシチュエーションでした。

ま、そういった会場の雰囲気やらPAの状況と後は音楽家同士の組み合わせ、
さらにはメインとなる音楽家の曲の選び方・提示の仕方(同じ曲でも、イケイケでやったり、しっとりやったり)にもよります。
一度観て面白くなくても、その人のまた別のカッチェーリも面白くないと限らないのが困ったところ。(笑)
僕個人の基準としては、大体3、4回観てぐっと来なければ、
もう好んではその音楽家を観には行かんなぁ。
とはいえやはり一流の音楽家はどんなシチュエーションでも、
しっかりとその実力を出すところがスゴイ!!


ま、色々な観点で色々な音楽家を楽しめますので、
皆さんも足繁く南インド古典音楽のカッチェーリに足を運んでくださいねー!
よろしくお願いしまぁす!!



Bombay Sisters

Vocal:C.Saroja(left),C.Laltha(Right)
Violin:Usha Rajagopal
Mridangam:K.R.Ganesh
Ghatam:H.Sivaramakrishnan

Sabha:Nadopasana
Venue:Sri Dakshinamurthy Auditorium

Photo by Akira Io



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2 Comments

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一流 (1.5GB)
2009-02-03 22:52:49
ふむふむ
さすがにどんな場所、シチュエーションでもきちんと魅せるライブをしてくれる人は「本物」だと思う。特にインドでは!

このシスターズのサリーの柄変わっているね
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おや? (あきら)
2009-02-04 03:25:54
1.5GBさん

増えましたね?(笑)。
大ホールでも、雨降りしきる村祭りのコンサートでも、小さなギャラリーでも、どこでもしっかりと魅せる!
そんな音楽家がもっともっと増えて欲しいですね!!


ボンベイ娘は、いつもお揃いのサリーだもんね。
今日のメインラーガは何にしようかしら?と考えるのと同じように今日のサリーは何にしようかしらん?とも考えているのでしょうかね?(笑)。

そう想像すると可愛く見えてきます。
ボンベイ娘さんが。
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