北Qえれじー ~ 国分寺 編 ~ by Akira Io

写真家・ロシア語通訳あきらの日記。
南インド古典音楽の聖地チェンナイより帰国し、現在は国分寺に居住!

’09~’10チェンナイ ミュージック・シーズンフォトレポート: T.N.クリシュナン 19 Dec

2009年12月19日 23時39分39秒 | カルナータカ音楽(南インドの古典音楽)
いやー、ミュージック・シーズンに現をぬかし、気づくともう19日ですねー。
相変わらずミュージック・フリークをクレイジーにさせる季節ですよ。ホント。
しばらく更新もご無沙汰になっているので、がんばってカッチェーリ(コンサート)のフォト・レポートいたします。



12月19日T.N.クリシュナン


いよいよマールガリ月に突入し、シーズンも盛り上がって来ています。
当然ワシも毎日カッチェーリに出かけているのですが、今日は今シーズン観た中でベストかな。先週の男性ボーカリストサンジャイ・スブラマニアムも良かったけど、あの凄いパフォーマンスさらにを凌いじゃったな(笑)
サンジャイもラーガ「リシャヴァプリヤ」そしてラーガム・ターナム・パッラヴィ(後日説明しますが、ま音楽家のクリエイティヴィティが高度に要求される曲形式)はラーガ「ティラング」と、抜群の表現力を見せたけど、今日のクリシュナンはそのさらに上。年季が違うというか、ベテランの味を存分に出してのプレイ。
サンジャイも間違いなくこれからのカルナータカ音楽を牽引する存在ですが、いやはや何とも層の厚いことでしょ。





今日はこの二人に尽きる。
左、グルヴァユール・ドライは74歳。
右、T.N.クリシュナンは81歳。
この二人は50年以上前から一緒にやって来ているので、もう何というか「匠」の世界でのやり取り。
奇しくも、こないだのサンジャイもこのグルヴァユール・ドライの伴奏でした。





マエストロだね。
T.N.クリシュナン。
今日のメインラーガは「シャンムカプリヤ」でラーガム・ターナム・パッラヴィ。
もうアーラーパナが美しいの何のって。
彼のバイオリンはワシにはものすごく歌っているように聴こえるのよ。
今日は、それ以外にもラーガ「ビラーハリ」、「ヴァラーリ」と入魂の演奏だらけ。
T.N.クリシュナン、81歳なのに今シーズンあと7回も演奏があるので、見逃すな!
全ての音楽ファンは満足できるハズ。





本日の演奏者
左より、ムリダンガム:グルヴァユール・ドライ
モールシン:シュリーランガム・カンナン
バイオリン:T.N.クリシュナン
バイオリン:ヴィジ クリシュナン(T.N.クリシュナンの実の娘さんです)
ガタム:ラーダクリシュナン


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4 Comments

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Unknown (旅行者)
2009-12-20 17:33:54
はじめまして。
ミュージックシーズンのレポート、
楽しみにしておりました。
12/24から数日チェンナイに滞在するのですが、
オススメなどあれば教えてください。
ようこそチェンナイへ! (あきら)
2009-12-21 04:33:10
旅行者さん

ご来訪ありがとうございます。
24日からチェンナイ滞在なのですね!
是非是非このシーズンを満喫していってください。
会場はエアコンが効きすぎて寒いところもあるので、長袖シャツなどのご準備を忘れずに。
コンサート詳細は、英語新聞の「The HIndu」を入手して、「Cinema・Arts・Events」の欄をご覧ください。


以下、コンサート情報載せます。
どういうのがお好きなのかはわからないので、あまり多くても選びづらいでしょうから24日から26日までの三日間の夕方からのものをざっくりと挙げます。
気になるものに行ってみてください。
行き方とは、オートで行くことを前提とした、オートドライバーへの行き先の告げ方です(笑)



24日(木)

午後6時 ボンベイ・ジャヤシュリー@Mylapore Fine Arts Club。
音楽的に高く評価されている女性ボーカル。男性ボーカルのように元気よく!というわけではありませんが、しっとりと楽しめる。
行きかた:マイラポール地区のオリヴァーロードの「Mylapore Fine Arts Club」!

午後6時15分 サンジャイ・スブラマニアム@Rani Seetai Hall。
ガキ大将的男性ボーカル。
行き方:アンナー・フライオーバーの近くの「Rani Seetai Hall(ラーニ・シータイ・ホール)」!

午後7時 T.N.クリシュナン@Besant Nagar Temple。
今投稿にあるバイオリン・マエストロ。娘さんとのバイオリンデュオ。これは多分無料のはず。
行き方:ベサ・ナガル(Besant Nagarと書くが皆ベサナガルと発音する)地区のベサナガル・バススタンドの斜め前のヒンドゥー寺院!

午後7時半 O.S.ティヤガラージャン@P.K.Mahal。
ベテラン男性ボーカル。
行き方:マイラポール地区のカパレーシュワラ寺院のバーラティヤ・ヴィドゥヤ・バヴァンの近くのP.K.マハル!ただし、ここを知らないドライバーも多いのでバーラティヤ・ヴィドゥヤ・バヴァン(もしくはラーダシルクエンポリウム通称:ラーシ)で下りて歩いてもいいかも。そこからは徒歩約3分。バーラティヤ・ヴィドゥヤ・バヴァンを背にして右に向かい突き当たりを右に行き、すぐに左へ。そのまま真っ直ぐ行った突き当りが会場。ここはいつも無料。ステージの横には神様の像が出てて、上半身裸のバラモンもいる。近くで観るにはいいチャンス。



25日(金)

午後4時半 サンジャイ・スブラマニアム@Sri Krishna Gana Sabha。
行き方:T.ナガル地区のマハラジャプーラム・サンタナムサライ(パナガル・パークの近く)の「Sri Krishna Gana Sabha」!ここ近辺は夕方は渋滞するので時間には余裕を持って移動を!チケットカウンターは門の右側に小さな小窓。

午後6時 シュリニヴァス&ラジェーシュ@Mylapore Fine Arts Club。
ジョン・マクラフリン&ザキールフセインの「リメンバー・シャクティ」でも活躍のシュリニヴァスとその実弟による兄弟エレクトリックマンドリンデュオ。行き方は24日の同会場の記述を参照。

午後6時15分 O.S.ティヤガラージャン@ラーマクリシュナミッションスクール。
男性ボーカル。
行き方:Tナガル地区クリシュナストリートのジョイアルッカス(貴金属屋)!そこで下り道路を挟んだ斜め前の門がある小道からラーマクリシュナミッションスクールへ入る。

午後6時半 T.M.クリシュナ@Vidya Bharati。
サンジャイと同様これからのカルナータカ音楽を背負って立つ男性ボーカル。
行き方:マイラポール地区のビーマセーナーガーデンロード(ジャンミ・ビルディングもしくはナーイドゥ・ホールの近くと言えばわかる)!リライアンス・フレッシュというコンビニ風ミニスーパーマーケットの横の細い道を入って右手。

午後7時 T.V.シャンカラナラヤーナン@ミュージック・アカデミー。
ベテラン男性ボーカル。
行き方:アールワルペット地区のT.T.K.ロードのミュージック・アカデミー!



26日(土)

午後4時 シャーシャンク@Sri Y.G.P.Audtorium。
日本での音源もある竹笛奏者。
ただし、この日は北インド古典音楽家との共演。
行き方:T.ナガル地区のティルマライ・ピッライ・ロードの17番地の「Sri Y.G.P.Audtorium」!入り口が二つあるので、ハビブラー・ロードの「Sri Y.G.P.Audtorium」と告げても行けるはず。場所を知らないオートドライバーには、ハビブラーロードとティルマライ・ピッライ・ロードの交差するところと言えばわかるはず。

午後4時15分 アルーナ・サイーラム@ミュージック・アカデミー。
南インドの肝っ玉母さんとも言える女性ボーカル。
行き方は25日の同会場の記述を参照。

午後4時半 T.V.シャンカラナラヤーナン@Sri Krishna Gana Sabha。
ベテラン男性ボーカル。
行き方は25日の同会場の記述を参照。

午後6時15分 マラディ・ブラザーズ@Rani Seetai Hall。
男性ボーカルデュオ。
行き方は24日の同会場の記述を参照。

以上です。

何かさらに聞きたいことがあれば、またコメントください。

でわでわ。
音楽との素敵な出会いがありますように!
Unknown (旅行者)
2009-12-21 08:23:45
ご丁寧にありがとうございます!
24日は必ず行きます。
あきらさんも行かれるんですよね。
会場でお会いできるといいですね。
(僕らは夫婦で行きます)
Unknown (あきら)
2009-12-22 03:48:44
旅行者さん

実は今年のシーズンは「オーバー70」の音楽家のコンサートを追いかけています。
上記お勧めしたコンサートはまだまだバリバリ現役の音楽家達で、まだまだ観る機会はあるので、こちらの雑誌に提供する写真を撮る以外はあまり行かないと思います。
今年90歳になるボーカリストや85歳のパーカッショニストなど、カルナータカ音楽の生き字引とも言えるような音楽家達の姿をこの目に焼き付けておこうと思っています。
ここらへんの世代の人ってとても暖かく、プレイは全盛期には及ばなくても、心に激しく訴えかけるものがあって、僕は大好きなのです。
マニアックな楽しみ方かもしれません(笑)

モチロン上記お勧めの音楽家達も全然満足できるものになると思いますので、ぜひぜひ楽しんでください。

さらに詳しい情報などが必要でしたら、machikadoclub@yahoo.co.jpまで、メールを下さい。
お時間あるようでしたら、ぜひわれらがCBC(Chennai Base Camp)にも遊びに来てください!

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