ちょいと日付はさかのぼるのですが、
先日のコンサートでついにダブル・ターラのパッラヴィを観ることができてワシ感激です!
「Ragam Tanam Pallavi(ラーガム・ターナム・パッラヴィ)」という
南インド古典音楽のコンサートではメインになるような(最近はやらない人も時々いるが)
ミュージシャンの力量がしかと問われるような曲の形式があるのです。
で、そのRTP(よくこう略される)を特集しましょう!という趣旨のコンサートが開催されたので行ってきたのです。
北インドの古典音楽に慣れている人には分かり易いとおもうのですが、
この「Ragam Tanam Pallavi」は三つの部分に分かれ
①「Ragam」 パーカッション伴奏なしに主奏者がフリーリズムのソロでラーガを展開していく。
②「Tanam」 ラーガを「アー、ノムタタノムタ」などと言う風にリズムをつけて展開させる。
ここでもパーカッションの伴奏は基本的には無し(時々ムリダンガムが入ることもある)。
③「Pallavi」 ピックアップした歌詞の一節をひたすら繰り返し、メロディー・リズム的に想像力豊かに発展させ、
最後にはラーガを次々と変えていくRagamalikaに突入し、最後はまたもとのラーガで歌詞を一通り歌って終わる。
北インド古典音楽で言うとAlap - Jod - Gatという流れとほぼ同じです。
で、その日のミュージシャンはK.Gatathri。
先日観たSuguna Purushotamanのお弟子さんで、そのコンサートでタンブーラを弾いていた女性。
でそのダブル・ターラ・パッラヴィはというと、右手と左手で異なるターラをカウントしながらパッラヴィを歌うというわけなのです。
右手でAdi tala(4+2+2の8拍子) Kanda Gati(一拍の中にサブビートが5つ入る。小さく5つ叩いて一拍となる)。
左手が Mishra jati Jampa tala(7+1+2の10拍子) Chathusra Gati(一拍の中にサブビートが4つ入る。小さく4つ叩いて一拍となる)。
両方のターラのサブビートの長さは同一。
なので、右手は8×5=40、左手は10×4=40と同じ長さになるのです。
ただ、これを両手でそれぞれ違った周期のリズムを膝をうちカウントしながら、
しかも集中力が必要とされるパッラヴィを歌うというのは並大抵のことではないと思います。
ワシなんか同時に右手で三角、左手で四角を描くことすらできんもん(笑)。
でも、何故こんなのがあるの?というのは未だにわからないままです。
さらに、よくよく見てみると左右のターラの開始地点は別。
右手のAdi talaの3拍目から左手のMishra Jampa talaは始まるのです。
はて、どうして?
誰かわかる人がいたら教えてくださぁい!!
Vocal: K.Gayathri
Violin: Anayampatti G.Venkatasubramaniam
Mridangam: B.Ganapathiraman
Kanjeera: Papanasam Sethuraman
Sabha: Saraswati
Venue: Narada Ghana Sabha Mini Hall
Photo by Akira Io
先日のコンサートでついにダブル・ターラのパッラヴィを観ることができてワシ感激です!
「Ragam Tanam Pallavi(ラーガム・ターナム・パッラヴィ)」という
南インド古典音楽のコンサートではメインになるような(最近はやらない人も時々いるが)
ミュージシャンの力量がしかと問われるような曲の形式があるのです。
で、そのRTP(よくこう略される)を特集しましょう!という趣旨のコンサートが開催されたので行ってきたのです。
北インドの古典音楽に慣れている人には分かり易いとおもうのですが、
この「Ragam Tanam Pallavi」は三つの部分に分かれ
①「Ragam」 パーカッション伴奏なしに主奏者がフリーリズムのソロでラーガを展開していく。
②「Tanam」 ラーガを「アー、ノムタタノムタ」などと言う風にリズムをつけて展開させる。
ここでもパーカッションの伴奏は基本的には無し(時々ムリダンガムが入ることもある)。
③「Pallavi」 ピックアップした歌詞の一節をひたすら繰り返し、メロディー・リズム的に想像力豊かに発展させ、
最後にはラーガを次々と変えていくRagamalikaに突入し、最後はまたもとのラーガで歌詞を一通り歌って終わる。
北インド古典音楽で言うとAlap - Jod - Gatという流れとほぼ同じです。
で、その日のミュージシャンはK.Gatathri。
先日観たSuguna Purushotamanのお弟子さんで、そのコンサートでタンブーラを弾いていた女性。
でそのダブル・ターラ・パッラヴィはというと、右手と左手で異なるターラをカウントしながらパッラヴィを歌うというわけなのです。
右手でAdi tala(4+2+2の8拍子) Kanda Gati(一拍の中にサブビートが5つ入る。小さく5つ叩いて一拍となる)。
左手が Mishra jati Jampa tala(7+1+2の10拍子) Chathusra Gati(一拍の中にサブビートが4つ入る。小さく4つ叩いて一拍となる)。
両方のターラのサブビートの長さは同一。
なので、右手は8×5=40、左手は10×4=40と同じ長さになるのです。
ただ、これを両手でそれぞれ違った周期のリズムを膝をうちカウントしながら、
しかも集中力が必要とされるパッラヴィを歌うというのは並大抵のことではないと思います。
ワシなんか同時に右手で三角、左手で四角を描くことすらできんもん(笑)。
でも、何故こんなのがあるの?というのは未だにわからないままです。
さらに、よくよく見てみると左右のターラの開始地点は別。
右手のAdi talaの3拍目から左手のMishra Jampa talaは始まるのです。
はて、どうして?
誰かわかる人がいたら教えてくださぁい!!
Vocal: K.Gayathri
Violin: Anayampatti G.Venkatasubramaniam
Mridangam: B.Ganapathiraman
Kanjeera: Papanasam Sethuraman
Sabha: Saraswati
Venue: Narada Ghana Sabha Mini Hall
Photo by Akira Io
超高度
きっと見ても私はついてけないかも
でもなんでこんな風に演奏するの?
何故なのかはそれはわからないのです。
しかし、インパクトは十分!!
話によると、彼女のお師匠さんのSuguna Purushotamanもよくこれをやっていたらしいです。
彼女は二つではなく同時に四つのターラで歌うことも出来るのだとか・・・。
いやはや、世界は広いのですね・・。