AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

星野みちるさんの卒業発表について

2007-06-10 12:05:16 | Weblog
 すでにいろいろな人のブログでレポートされているように、星野みちるさんが、A-4th 限りでの卒業を発表した。発表当日を除けば、残りあと 2 公演しかない。あまりにも急な発表ではあるのだが、AKB48 では常に「いつ何が起きても不思議でない」のであり、だからこそ、日々の公演で悔いを残さないよう、心からの応援をしておくべきなのだ、ということなのだと思う。

 事後にこういうことを言っても、笑いものにしかならないのは分かっているつもりだが、正直なところ、あまり驚きを感じなかった。すでにチーム A は劇場デビューから 1 年半という時間を経ており、宇佐美さん、折井さんという卒業生を送り出して来た。従来のチーム A・K 体制から「ひまわり組」へと公演体制が大幅に変更されるタイミングであり、チーム K からは今井さんに続いて高田さんも卒業することとなった。チーム A からも誰か…ということは、あって不思議ではないとも感じていた。

 そして、もし卒業があるとしたら、チーム A では年上の方からになるのではないか…というのも、考えたくはなかったけれども、何となく予想してしまっていたことは事実だ。だから、自己紹介 MC の時に星野さんが「たまには真ん中で」と言ってセンターに出て来た時に「ああ、来るべき時が来たのかな」という気がしたのだった。おそらくだが、そういう漠然とした予感を持っていた人は、かなり多かったのではないか。

 星野さんは、ご自身が A-2nd の千秋楽で語ったように、A-2nd の途中で AKB48 を辞めると事務所側に申し出たことがあるという。しかし、多くの客の前で日々、歌えることの意義を大事に思い、翻意して残留したのだ。そのことを踏まえて A-3rd では「死ぬ気で頑張る」と宣言したことは、今も記憶に新しい。あれから早や 10 箇月あまり。その間にセットリストはさらにもう 1 度変わって A-4th になっており、また「ガンバレ!」という名曲が生まれ、春のコンサートツアーでは同曲をソロで歌い上げるという機会にも恵まれた。

 ここで驚くべきは、星野さんはメジャーデビュー後のシングルのどれにも、選抜メンバー入りしていないということである。私はいわゆる「推され」か「干され」かといった単純な図式だけで語るのは嫌いなのだが、しかし、少なくとも選抜メンバーに 1 度も入っていないという意味で、どう見ても「干され」側の人が、コンサートでソロを取ったというのは、あまりにも大きな出来事だったと言って良いだろう。

 そしてまた「ガンバレ!」が、非常に良い曲だった。秋元先生の歌詞がすばらしいことは言うまでもないことだが、星野さん自身の作曲だけあって、星野さんの歌の魅力が引き立つ音域とメロディーだと言って良いだろう。同曲は Web ドラマ「喫茶ベルサイユ」のテーマソングにもなり、かつて「あなたとクリスマスイブ」を共に歌った盟友、折井あゆみさんの AKB48 卒業後初の女優としての仕事に花を添えることもできた。

 良くやった、と言ってあげたい。1 年近く前、良くぞ AKB48 に踏みとどまってくれたと思う。そして星野さんはこの約 1 年、良く頑張り、そして結果も出したのだ。その意味では、星野さんは AKB48 でやるべきことをしっかりとやり尽くして、得るべきものをきちんと得た、という意味で、輝かしく卒業して行けるのではないか。ファンとしても、AKB48 という場での「別れ」の寂しさがないわけではないが、笑顔で送り出してあげたいと思う。

 以下、個人的な思いを。

 実は何度かだけ、星野さんにファンレターを書いたことがある。1 通目は確か、去年の 12 月初め頃だったと思う。A-2nd の「涙の千秋楽」から 4 箇月、彼女が残留を決めた際に「公約」だったはずの「AKB48 のためのオリジナル曲」の話が実際に動いているのかどうか、ファンにはまったく見えなかった時期だ。ファンの立場からは出過ぎた振る舞いであることを承知の上だったが、星野さんに「デモテープを提出していますか?」と言わずにはいられなかったのだ。

 年が明けて 1 月、FC イベントの「ゲーム大会」で、私は星野さんのいる班になった。間近に星野さんに声をかけられる場所にいた時に、そのことを直接言おうかと思ったのだが、面と向かっては言い出せなかった。もしかしたら、星野さんが日々の公演で精一杯で、曲を作っていないのかも知れないし、あるいはまた彼女の作った曲が、プロとして「使える」水準でなかったのかも知れない、そうだとしたら、そのことを掘り起こすのは、気の毒だろうと思ったのだ。少なくとも、他のファンもいるところで、面と向かって言うのは、彼女にとってもつらいだろう。このまま何もないとしたら、そのことにはもう触れない方が良いのかも知れない…と。

 だから、まさにその翌日に「ガンバレ!」を聴くことができた時には、本当にうれしかった。正月より前に楽曲が完成しているということは、少なくとも私がレターで催促するよりかなり前に、デモテープは提出されていたことだろう。それに、私が見なかった方の質疑応答では、実は何曲もデモテープを提出していたという話も出たという。「歌に命かけてます」という言葉が、彼女のどれだけの思いの深さと強い意志に裏づけられていたか、私は甘く見ていたのかも知れない。私などが余計な心配をするまでもなく、ちゃんと彼女は具体的な努力を続けていたのだ。公演の続く日々の中で、ファンの目には見えない、一人だけの努力を。

 2 通目の手紙は、その数日後に書いた。余計なお節介を詫びつつも、彼女の若さとキャリアで秋元先生作詞のオリジナル曲を持てることの意義と、何よりも私が一ファンとしてどれだけ「ガンバレ!」を聴いてうれしかったかを伝えたかった。ただ、記憶が確かならば「これ 1 曲で安心してしまわずに、また次の曲、さらに次の曲と貪欲に」みたいな、さらなるお節介も書いたような気がする。でもきっと、星野さんはその後も、自分の夢に向けて、着実に努力をして来たに違いない。むしろ、そうであるからこそ、AKB48 からの卒業を決めたのだと信じたい。

 星野さんのこの 1 年の奮闘と達成は、私たちに大きな感動と、そして勇気を与えてくれた。本当にありがとう。

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