AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

青年館コンサートの感想・その3

2006-12-08 17:29:22 | Weblog
 さて、すでに 1 か月以上も過ぎているので、さすがに青年館コンサートの感想を書き上げて締め括っておこう。

 総括的に言うと、ふだんの劇場にはない「縦」と「奥行き」の広がりを持つステージで、36人が歌い踊っているのは、それ自体でかなりぜいたくな、見応えのあるものだったと思う。ステージ自体の大きさや、36 人という人数の多さからすると、全体像を見渡すには 2 階席も悪くなかったなと、多少の負け惜しみを篭めつつ(笑)思っている。

 しかし一方、日本青年館は、思っていたほど大きなハコでもなかったのだなあ、という気もしたのだった。私は 2 階席で、部分的にはオペラグラスなども使ったものの、個人的には楽しめないほど遠くはなかった。まあ、いわゆる「レス」が欲しい人にとっては、あの距離は絶望的なのだろうけれども。

 今後、メンバーの皆さんは、より大きなステージで仕事をして行くことが増えるだろう。その時に、近くの席の人に直接的なアイコンタクトをするだけでなく、2 階席の後ろにいる人にまで「確かにあの子は今、俺を見てくれた」と思わせるだけの眼力、ないしオーラのようなものが必要になって来る。それをどうやって培うかは、教科書的に方法を教えてもらえるものではない。大きな舞台に乗る経験を通じて養っていくしかないものだ。

 この点については、青年館の時には、36 人全員が、まだ十分にはできていなかったと思う。ただ私の目には、中西さん、高橋さん、それに星野さん、増山さんといった人たちが、かなり良いところまでできていたように見えた。いつものように繰り返すが、私の目についたのがその人たちだったということで、他の人がそうでなかった、という意味ではないのだけれども。

 また、見ていないものについて語るのは反則だと知りつつ、どうしても述べておきたいのだが、やはり「オリジナル」バージョン、と言いつつ、劇場でその曲を歌い踊った経験のない人を起用したことには、違和感が残った。ただでさえ「シャッフル」を別にしていながら「オリジナル」と言えば、劇場でのキャスティングに忠実に、せいぜい 1st の楽曲については チーム A・K 双方の同じパートどうしで競う、くらいのことを考えるのが普通ではないかと「私は」思うのだ。

 ただ一方で私は、劇場公演と同じキャスティングをするべきだった、とも思っていない。コンサート用のセットリストを組む以上、劇場どおりにはいかないこともあるし、また特に 1st や A-2nd は劇場での公演当時から時間が経っている以上、当時と今とでは個々人の技量も変わっているだろう。だとすれば、現時点でのポテンシャルに合わせてキャストが決められるのはやむを得ない。

 では何が問題だったかというと、それは「オリジナル」という名づけ方の方だったと思うのだ。もし今回のようなキャスティングをするのであれば「オリジナル」ではなく「ノーマル」バージョンないし「スタンダード」バージョンといった呼び方にしておき、かつ、スタンダードバージョンでもコンサートならではのキャスティングがあります、と言っておけば良かったのだと思う。

 作っている側の人たちは相互に了解していることも、観客は幕が上がるまで実際を知らない。わずかに提示された言葉を手がかりに、それぞれイメージを膨らませるだけだ。逆に言えば、事務所サイドからファンに対して言葉を発する際には「客はこの言葉から何を期待するか」ということを吟味した上で発して欲しいと思う。

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2 コメント

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日本青年館、いいハコですよ (つふわ)
2006-12-09 06:18:35
カギさんのブロク、ことあるごとに読ませていただいています。

私は青年館の初日を拝見しました。
柱のセットをみて、ウケました。ヤラれた、と(笑)
「アイドルの」コンサートとしても完成度が高く、
「踊り」「歌」双方かなり楽しめました。

オープニングに緞帳が開き、目に飛び込んできた柱ですが、
あの柱をみて、ワーって楽しんだ人
これってあの伝説の柱のことなのか!?と思った人
なんだろう、この柱のセット、と思った人

250という限られた枠から1,000を越す数の収容が図れるステージに出ることが
できたことで、2番目のひとが一番多かったらいいな、と思います。

日本青年館はカギさんが感じられた通り、確かにコンサートホールとしては
小さい部類に入ると思います。
でも私は青年館が1stというのが、結果としてすごく嬉しかったです。

世間さまが話題として比較するおニャン子や娘。は別格ですが、
それ以外の純粋なアイドルは、日本青年館をスタートにしていったコが
多かったように記憶しています。会場ひとつ選ぶにしてもそんな「ベタ」な
作られ方。私はそんな「ベタ」な感じに共感を覚えます。

それと同時に、カギさんの文章を読んで、レス・アイコンタクトの持つ意味の
深さを改めて知りましたw

私は「鑑賞派」なので、「参加型」傾向の熱心なファンの方々の、劇場での
「食いつき感」みたいなものが苦手なのです。なので、劇場よりも
青年館のほうが楽しく見れました。まぁ、遺伝子は十分にありますから
劇場のほうがより「血が沸きます」けどw

大きなハコになっていく過程で、それはいつかしら卒業しなければならない
悲しい宿命なんでしょうね。

なんか否定っぽい論調になってしまいましたが、決してカギさんを否定して
いるわけではありません。本当に、いつか、ドームでコンサートをしてもらい、
成長をみてボロ泣きしながら、でも腕組みをしてコンサートを楽しめる日が
来ることを楽しみにしています。
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お返事遅れてすみません (カギ)
2007-01-21 13:28:14
 つふわさん、はじめまして。コメントありがとうございました。お返事があまりにも遅れて失礼しました。
 アイドルコンサートのスタートとしての日本青年館、というのは同感です。私もそんなに数多くはないですが、昔、アイドルのコンサートをあそこで見た記憶がありました。ただ、その記憶の中での日本青年館は、もうちょっと大きいという印象があったんですよね。記憶は正確ではないということでしょうか(^_^;)。
 また「鑑賞派」か「参加型」かで言うと、私自身は「鑑賞派」だと思っています。ただ「鑑賞派」の私にとっても、相手が生身の人間としてステージの上にいる以上は、アイコンタクトができた ( と錯覚できる ) 瞬間は重要だと思っています。それはもっと大きいホールや、ドームになっても、そう「思い込める」ことが大事なのだと思っています。あくまでも、私にとっては、という意味ですが。
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