ずっと書こう書こうと思っていたのだが、なかなか時間が取れなかった。いや、本当は、この話題一つを書く時間くらいは、こじ開けようと思えば何とかなったのかも知れない。けれど、軽い気持ちでささっと書いてしまえる話題でもなかった。そうして日々を過ごすうちに、もうずいぶん前のことになってしまったけれども、一応、書き残しておきたい。
NMB48が「誰かのために」公演をやると決まった時、真っ先に思ったのは、ライダーをやるんだろうか、ということだった。いやもちろん、あの曲だけ外して良いわけがない。あの曲もまた、欠くべからざる1曲としてセットリストの中に位置づけられている。だが、そうすると、ライダーを知らない人たちが「ライダー」を歌う。いつか来るとは思っていたその日が、ついに来るのかと、ライダー本人を知っている一人としては、複雑な気持ちがあった。
もういつまでも、俺たちが古い物語を引きずっていて良いんだろうか、新しく頑張って行こうとしている子達の心に重荷を負わせ、足に枷をはめることになってしまわないか。だけど、できればやっぱり、そういう人がいたことに、少しは思いを馳せながら歌って欲しい気もする。単に「たくさんある中の1曲」にとどまらない、特別な意味を持っていることを感じてもらいたい。けれど「重くて大変な曲に当たっちゃった」とも思って欲しくない…そんな風に相克する思いが行ったり来たりしていた。
初日を見に行くべきかどうかも、本当は迷っていた。東京と大阪の距離を言い訳にして、NMB48のことは良く分からないふりをしてしまおうかとも思った。けれど、やはりライダーを知る一人として、見ておかないといけないと思い直した。そして、見届けたいとも思った。楽曲「ライダー」が、どんな人たちによって、どう歌い継がれていくのか、それによって、ライダーの物語はどう変わっていくのかということを。
果たして、初日と2日目に、新たな人たちによる「ライダー」を目の当たりに見聴きすることができた。決して上手いというわけじゃないけれど、ていねいに、心をこめて歌ってくれている感じは伝わって来た。それでいて重過ぎず、アイドルの楽曲としてのさわやかさを備えた、良い雰囲気になっていたと思う。
私は2日とも、いろいろな思いがこみ上げて来て、涙がこぼれてしまったのだけれど、悲しかったからじゃない。こうしてまた「ライダー」を歌ってくれる人たちがいることが、うれしかったから、という方が近い。彼の時間はもう動かないけれど、彼の遺した思いと情熱は、物語の中で生き続けることができるだろう。
それから1箇月ほど後のことだが、「ライダー」ユニットの一人、あーにゃんこと森彩華さんが、asahi.comの連載インタビュー「NMB48のおきにいり」の中で、「ライダー」に言及しているのを見つけた。この記事は大変短いが、私にとって大変感動的なものになった。
以下、http://www.asahi.com/kansai/entertainment/nmb48/OSK201102020088.html より引用:
(引用以上)
文中、ガブリエラというのは森さんの好きな「ハイスクール・ミュージカル」という映画のヒロインのこと。彼女が心打たれたという映画の内容に照らしつつ、自身がどう楽曲と向かい合い、どう表現するかを考えるという、表現者として非常に大事な一歩を刻んだことが、この短い記事の中に盛り込まれている。それ自体で十分に深みのあるインタビューであると言えるのだが、私は、森さんにとってのその大事な一歩に、楽曲を通じてライダーが関わったということに、二重のうれしさを感じた。
そしてまた、そういう演じ手の思いは、きちんと客席にも伝わるのだなと思った。私が「NMB48公演1・2日目についての感想・その1」というエントリで、森さんについて
と述べたのは、やはり彼女が「ステージで何を表現するか」ということについて自覚的であったからなのだなと、改めて納得した。
私が、たった2ステージ(+AXでちょっと)見ただけのNMB48に、気分的にだいぶ肩入れしてしまっているのは、この一件が大きく影響している。もしかするとこれも、ライダーが私を新しい物語に導いてくれているということなのかも知れない。
NMB48が「誰かのために」公演をやると決まった時、真っ先に思ったのは、ライダーをやるんだろうか、ということだった。いやもちろん、あの曲だけ外して良いわけがない。あの曲もまた、欠くべからざる1曲としてセットリストの中に位置づけられている。だが、そうすると、ライダーを知らない人たちが「ライダー」を歌う。いつか来るとは思っていたその日が、ついに来るのかと、ライダー本人を知っている一人としては、複雑な気持ちがあった。
もういつまでも、俺たちが古い物語を引きずっていて良いんだろうか、新しく頑張って行こうとしている子達の心に重荷を負わせ、足に枷をはめることになってしまわないか。だけど、できればやっぱり、そういう人がいたことに、少しは思いを馳せながら歌って欲しい気もする。単に「たくさんある中の1曲」にとどまらない、特別な意味を持っていることを感じてもらいたい。けれど「重くて大変な曲に当たっちゃった」とも思って欲しくない…そんな風に相克する思いが行ったり来たりしていた。
初日を見に行くべきかどうかも、本当は迷っていた。東京と大阪の距離を言い訳にして、NMB48のことは良く分からないふりをしてしまおうかとも思った。けれど、やはりライダーを知る一人として、見ておかないといけないと思い直した。そして、見届けたいとも思った。楽曲「ライダー」が、どんな人たちによって、どう歌い継がれていくのか、それによって、ライダーの物語はどう変わっていくのかということを。
果たして、初日と2日目に、新たな人たちによる「ライダー」を目の当たりに見聴きすることができた。決して上手いというわけじゃないけれど、ていねいに、心をこめて歌ってくれている感じは伝わって来た。それでいて重過ぎず、アイドルの楽曲としてのさわやかさを備えた、良い雰囲気になっていたと思う。
私は2日とも、いろいろな思いがこみ上げて来て、涙がこぼれてしまったのだけれど、悲しかったからじゃない。こうしてまた「ライダー」を歌ってくれる人たちがいることが、うれしかったから、という方が近い。彼の時間はもう動かないけれど、彼の遺した思いと情熱は、物語の中で生き続けることができるだろう。
それから1箇月ほど後のことだが、「ライダー」ユニットの一人、あーにゃんこと森彩華さんが、asahi.comの連載インタビュー「NMB48のおきにいり」の中で、「ライダー」に言及しているのを見つけた。この記事は大変短いが、私にとって大変感動的なものになった。
以下、http://www.asahi.com/kansai/entertainment/nmb48/OSK201102020088.html より引用:
劇場公演で、AKB48の「ライダー」という曲を歌っています。若くして亡くなった実在のファンの方にささげられた曲です。大切な人を失った悲しみと、その人のためにも1日1日を大切に生きていこうという前向きな気持ち。その二つを同時に表現する難しい曲でもありました。
どう歌ったらいいか迷っている時、ガブリエラたちの歌やダンスがふっとよみがえりました。私は私らしく、心を素直に表現すればいい――。そう思うことができたんです。
(引用以上)
文中、ガブリエラというのは森さんの好きな「ハイスクール・ミュージカル」という映画のヒロインのこと。彼女が心打たれたという映画の内容に照らしつつ、自身がどう楽曲と向かい合い、どう表現するかを考えるという、表現者として非常に大事な一歩を刻んだことが、この短い記事の中に盛り込まれている。それ自体で十分に深みのあるインタビューであると言えるのだが、私は、森さんにとってのその大事な一歩に、楽曲を通じてライダーが関わったということに、二重のうれしさを感じた。
そしてまた、そういう演じ手の思いは、きちんと客席にも伝わるのだなと思った。私が「NMB48公演1・2日目についての感想・その1」というエントリで、森さんについて
最初からセンターにいるべくして生まれついたようなタイプの子ではないし、ユニットの中で、あるいは全員曲の中で、わりあい端っこにいることが多く、ダンスも決してうまくはないのだけれど、ひたむきさを感じさせる何かがあり、劇場での成長を見守ってあげたいと思わせるタイプの子だった。こういう子が、ステージの一隅で、地味だけれどしっかりとした存在感を持つようになっていけるかどうかが、長い目で見た時にNMB48が「上手く行く」かどうかの試金石になるだろうと感じた。
と述べたのは、やはり彼女が「ステージで何を表現するか」ということについて自覚的であったからなのだなと、改めて納得した。
私が、たった2ステージ(+AXでちょっと)見ただけのNMB48に、気分的にだいぶ肩入れしてしまっているのは、この一件が大きく影響している。もしかするとこれも、ライダーが私を新しい物語に導いてくれているということなのかも知れない。
私は48現象で ライダーさんを知ることになりました。 実は私も3日にNMBへ出向いたわけなのですが、一番注目していこうと思った点はやはりあのライダーをどういう気持ちで、どういう風に歌い、パフォーマンスするのかでした。
結果を言うと やはり実際推されていた2人よりかは当たり前ですが感情移入できていないかもしてませんが、とても気持ちがこもっているように感じられましたし、これからも歌って欲しいと思いました!
カギさんのご意見も伺いたいところです^^
僭越ながら自分にもそういう思いはありました。
森さんが知っていてくれた幸運に感謝をすることにします。
カギさん大丈夫ですか??
神奈川やばかったです(´Д`)
そして森さん推しの私としてはライダーに向き合ってる姿は非常に嬉しく思いました♪
みなさんに頑張ってもらいたいです☆
6月25日をもって卒業することが発表されました。
6月25日まではメンバーのはずなのですが、
NMB運営はすでにあーにゃんのプロフを削除する暴挙にでています。
最近のNMB運営を見る限り、やはり吉本興業にアイドルは無理そうです・・・
本人の意向かもしらんけど、もっと出したったらいいのにね。