AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

チームK、5thステージ「逆上がり」公演の第一印象・その1

2009-04-13 03:27:52 | Weblog
 例によって、レポートは他の方のブログで見ていただくとして、私は私なりの感想を述べていく。きちんとまとめているとまた書ききれないので、とにかく思いついたところから飛び飛びにトピックを並べていく。これまたいつもの通りのお断りだが、このブログはあくまでも「私の」個人的な感想、ないし妄想を述べているのであって、人によって感じ方は違うと思うし、何が「事実」であるかとか、どういう見方が「正しい」か、なんて話をするつもりは毛頭ないので、そのあたりはお含みおきいただきたく。

 総論としては、神公演というわけじゃないけれど、それほどチャレンジングなわけでもなく、程よくまとめられているという気がした。私はわりと好き。私のようなおじさん世代のファンにとっては曲調も分かりやすく、なじみやすいと思うのだけれど、今の主力である高校生から大学生くらいの若いファンにとってはどうなんだろうか、という点がちょっと気になったことは事実。特に、初見でもフリ真似やコールを合わせていけそうなのに、初日について言えば、結構固まっている人が多かったように思えた。ま、個人的には、メンバーが歌っている部分にかぶせるコールとかは嫌いなんで、静かでいてくれた方がありがたいんだけど(笑)。って、話がそれたが。

 幕が開くとちょっとした演劇風。それ自体はあり得ることと予想していたので ( いつだったか忘れたが、確かこのブログの過去のエントリで書いたことがあると思う)、私にとってはあまり意外性はなかったのだが、ただ、マイクを通さない地声でやらせていたのは正直驚いた。いや確かに、ヘッドセットして芝居してても興ざめだし、だからといって服に目立たないようにマイク仕込んでたら次の曲に遅れちゃうっていうのも、後から考えれば分かるんだけれど、個人的には「うわ、地声でやらせるんだ」ってことでびっくり。

 この芝居部分は正直、見えにくいし聞こえにくい。柱の陰になんかなろうものなら、見えないし聞こえないし、ってことになるだろう。見える場所にいたとしても、もし近くでしゃべってるやつ ( 独り言をぶつぶつ言うやつも含めて ) なんかがいようもんなら、それだけでもう聞こえない。客にとっても真剣に聞き入らざるを得ないのだが、メンバーの方もよっぽど頑張らないと、あの広さで 250 人に「聞き入らせる」のは難しい。声を張れば聞こえるかもしれないが、感情の表現は雑になりやすい。そういった意味で、良い訓練になると思う。いろいろ工夫を重ねて頑張って欲しい。

 セットリストについては大人っぽい曲、スローバラードからミドルテンポくらいまでの曲が多い。勝手な妄想だが、私の第一印象では「これ、アダルト公演用に用意した曲を使ったんじゃないか?」という気がしたほど。本来そのつもりじゃなかったとしても、このセットリストでアダルト公演、そのまんまできそうな気がするんだが、どうだろう(笑)。研究生公演が B-4th と同じセットリスと使っているんだから、アダルト公演がどれかのチームのセットリストと一緒でも良いような気がするんだけど。また話がそれた(^_^;)。

 そういうわけで今回のセットリストは、力押しでガンガン行くような曲は少ない。歌をしっかり聴かせて、間奏で小難しそうなダンス、というのが多い。曲のノリの良さに頼らずに、歌詞の意味をしっかり表現して伝えていく必要があるという意味で、チーム K の力量が問われると同時に、メンバーの力をさらに伸ばしていくセットリストになるだろうという印象を持った。従来チーム K というと、とにかく激しいダンスで体力の限り突っ走る、みたいな印象が強かったから、そういう意味ではちょっと雰囲気が変わった部分はあるけれど、全体としてはチーム K ならではの一体感みたいなものが随所に散りばめられていて、チーム K らしさはしっかりと感じられる。

 ダンスとかフリについては、私の好みとは違うかなあ。手先を細かくちょこちょことこねまわし過ぎている気がする。いわゆる「ダンス的な記号」を組み合わせて時間を埋めているだけで、歌詞の世界を補助的に表現しているという印象があんまりしないんだよなぁ。いや素人の勝手な感想だけどさ。

 あと、柱の内外の使い方があんまり上手くない気がした。そもそも柱の外にあんまり来ないし、来るとしてもメンバーが固定的であるように思えた。全体曲とかで、たとえばずっと上手側にいて、ちょっと入れ替わりで下手に顔を出したかなと思うとすぐセンターに戻って曲が終わり、みたいな、そういう固定的な配置がものすごく気になった。ユニット曲で、ほとんどセンターに張り付いたままの曲もあったし。また振り付けの人が変わったんだろうか?それとも、実際に劇場で日々の公演を見ているファンの気持ちなんか気にしてないのかなぁ。

 一方、セリとドンデンの使い方は上手いと思った。こちらの方は、新セットリストになるたびに、だんだん凝った使い方になって来ている気がする。手前のセリを目いっぱい上げておいて、後ろのドンデンを斜めに開けて、そこから出たメンバーがセリの陰に横たわって次の曲の始まるのを待つ、なんてのは、少々凝り過ぎのような気もするけど、まあ劇場の道具立てを使って多様な演出方法を摸索するというのは、私は良いと思う。ただ、だからこそ、そういう演出側の自己満足的なところが充実している割に、客が求めている「柱の外対策」や「メンバーの立ち位置の入れ替わり」なんかが疎かにされている ( ような気がする ) という落差がなおさら気になるというのもあるんだけど。

 ついで曲について、何曲かについては、ちょっと長くないか?という気がした。もう半コーラス少なくて良いかも、というような。1 曲目から大団円みたいな曲。本編最後とかアンコール最後とかにあってもおかしくないような。2 曲目が公演タイトルの「逆上がり」。3 曲目の「否定のレクイエム」は個人的にちょっとつらかった。歌詞のメッセージは前向きなんだけれど、歌い込まれている背景が重い。あくまでも個人的な事情によるのだが、心に刺さるものがあって、実は聴いていて涙があふれてしまっていた。初日は歌詞が聞き取れていない人が多かったのか、曲自体はそれなりにノリの良いものなので、早速盛り上がっている人たちがいたんだけれど、うーん、それもどうなのよ?という気がしてしまったり。

 秋元才加さんのソロ「虫のバラード」はすばらしい。伸びやかな声と堂々とした表現力は、すでに初日にして圧倒的。バラード、とある通り曲調はゆったりしているのだが、ロックな魂を感じさせる。しかし、ここが到達点ではなく、日々の公演を通じてここから伸ばしていくことが求められるわけで、それはそれで厳しい課題だと思う。あと、本人にどれだけ自由度が許されているか分からないけれど、ステージ上に一人しかいない状況で、柱の陰や柱の外の客にどう訴求していくかという工夫が求められていくことにもなると思う。こんな風に、チャンスに恵まれた人は、むしろそれゆえに大変な重荷を負うことになる。それを達成できる人だと見込まれたからこそ与えられたチャンスであるはずだ。どうか頑張って欲しい。

 ほかにも梅島夏代でのユニット曲とか、小林香菜さんが正統派アイドル曲に復帰していたりとか ( 個人的にはものすごく!うれしい ) 、ユニット曲はわりとみんな幸せなんじゃないかな、という気が。ともーみちゃんと倉持さん、Nなっちのユニット曲「抱きしめられたら」は、全体としては色っぽくてなかなか良いんだけど、途中で、上げたセリに手をついて客席に向けて尻を振るところがあって、あの部分だけはいささか品がないという気がした。いや、正直、スケベなおじさんとしてはニヤッとしてしまった(^_^;)ことは白状しておくが ( 明日香はへそだけじゃなくて尻もかわいいと気づけた )、まじめな話としては、ああいう露骨なことをやっちゃうと、表現の工夫なんて吹っ飛んじゃうと思うんだよな。客の関心を引くために、どんどん「強い刺激」が必要になるという悪循環を招くし、もちろんそんなことやっていたらメンバーの力なんて伸びない。さすがにあれは誰かが止めるべきではなかったのだろうか。

 曲の中でファンとしてぐっと来るのは「ファンレター」だろうなぁ。B-4th の「アリガトウ」と同傾向というか、こういう風にステージの上とファンとの紐帯を歌いこんでいくようになったのは、やっぱりファン層の変化に向けたものなのかなぁ、と思ってみたり。

 さて、まだ語りたいことは多いのだが、さすがにこの時間なので、とりあえずここまでで。

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2 コメント

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中原中也の詩 (GG)
2009-04-13 13:04:30
メンバーが演劇中朗読していた詩「汚れちまった悲しみに・・」は詩人「中原中也」の「山羊の歌」の一節ですね。
秋元康氏は91年出版された「中原中也詩集」の解説をされており、作詞家として「中原中也」氏を私淑するところ大であられると伺えます。
私個人としても、アンニュイで、青春の喪失感と未来への曙光を反芻するような叙情世界の詩集に嵌ったくちなので、オンデマの冒頭でちょっと感激してしまいました。

願わくば、進取の試みとも言えるこの演劇は続けていただきたいのですが、聞き取りにくい、見えにくい、クオリティが・・、等の理由で即取り止めになりそうな気も・・・。
是非、問題点は解決して本公演のウリになってもらいたいです。
そして、メンバーにも若くして夭折した天才「中原中也」の詩はじっくり玩味していただけたらなぁと思います。

全体的に本公演、私個人としてはアリ!です。
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アダルト公演?ですよね ()
2009-04-16 23:46:35
K5th始まりましたねオンデマで確認しました。
とりあえずここまでと言いながらもずいぶん長くなっているので公演自体期待できます

明らかに間に合わない期間でよくあそこまでのパフォーマンスが出来たなと感心しました
これ以上休演者を出さない為にもメンバーに無茶をしない公演運営をしてほしいものです
抽選に外れても今はオンデマンドでみれるわけですし

確かに今回はセリの多用が目立ちますね。元気に走り歌い踊るKだとセリで行く手を阻むしか
手段が無いのかと勘ぐってしまいます
身動きがとれないくてもメンバーは次の表現を考えるんでしょうが・・・・
K3rd以降3公演連続で2曲目が公演タイトル曲になっているのは偶然でしょうか
逆上がりは脳内パラダイスを連想させる元気な曲で演劇でシリアスになった雰囲気を
1曲目、掌で徐々に暖めていく構成も目をひきます、
1曲目後半から2曲目の逆上がりが近づくにつれ表情が緩やかになっているのも印象的です
逆上がりもリズムが速くない分しっかり振りを合わせないとバラバラになってしまう難しい曲ですね
さらに3曲目は雰囲気は一転、間逆で重たい曲を持ってきて4曲目は戻って笑顔いっぱい膝上げの連続
観る側も余韻に浸れないくらいコロコロ変わるこの公演は前半がヤマ香菜と思ってしまいます
続きはそのうちで・・・

んーでもオンデマンドでみてしまうと変な印象が残ってしまいそうなので当たりたいです

わがままな流れ星にお願いしてみます
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